かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【OEK定期394PH】シュテファン・ヴラダー弾き振りモーツァルト(2017/10/18@石川県立音楽堂 コンサートホール)

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今回のOEK定期は、過去何回か登場しているシュテファン・ヴラダーさんが指揮&ピアノでモーツァルト

いずれもよく知る曲でありますが、かなり度肝を抜かれる演奏でありました。とにかくどの曲もテンポが超高速なのです。ピアノ協奏曲第21番の第2楽章なんかは、天にも上るような旋律をゆったりと聴きたいものですが、ここも相当に速く、正直ちょっと戸惑いました。後半のジュピターも、前月の岩城メモリアルコンサートで聴いたばかりの井上道義指揮OEK王道ジュピターに比べるとやはりとても速い。 

とはいえ、通して聴いていくと、スーパーハイテンポの中にもしっかりとアクセントがあり、特にジュピターは、ピリオド奏法のキビキビ感に加え、絶妙な表情の付け加えによりとても活き活きとした演奏となっており、おおいに心躍りました。

前半の終わりにヴラダーさんはピアノ独奏のアンコールでリストを弾いていましたが、これはまた何とも美しくその技量の確かさを示してくれました。もしかすると井上さんの後任候補の大穴かも…とちらりと思ったり…

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オーケストラ・アンサンブル金沢
第394回定期公演フィルハーモニーシリーズ

2017年10月18日(水)19:00開演
石川県立音楽堂 コンサートホール

指揮・ピアノ:シュテファン・ヴラダー

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
(アンコール)リスト:コンソレーション 第3番

モーツァルト交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
(アンコール)モーツァルト:カッサシオン ト長調 K.63 より アンダンテ

 

なお、開演前のロビーコンサートは坂本久仁雄さんと大澤明さんでした。

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