かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

倉田まり子「HOW! ワンダブル」

最近、radikoプレミアムを使って北海道・STVラジオの「MUSIC★J」という番組をよく聴いている。ナイターオフ期の火曜~金曜19時から22時。北海道出身のミュージシャン・松崎真人がパーソナリティを務め、70・80・90年代歌謡曲をかけまくっている。

www.stv.jp

先日、倉田まり子の「グラジュエイション」がかかったことがあった。久々に聴いてみて、彼女の歌唱力の高さや都倉俊一の楽曲のスケールにあらためて感服する(詞は陳腐だが…私見)。

その一方で、彼女が巻き込まれた「投資ジャーナル事件」という証券スキャンダルをふっと思い出していた。当時は高校生だった私は、その事件の詳細まで興味を抱いたわけではなかったが、中江滋樹とかいう髭面の胡散臭いオヤジとのツーショット写真が印象に残っている。

その一連の疑惑はデマだったらしい。しかし彼女は、その影響か、まもなく芸能界から去ることになる。ただ、彼女はやがてビジネス界に転身、独立起業し、現在はキャリアカウンセラーとして活躍していることを知る。

www.tsubotamariko.com

そんなことを思い出していたわずか数日後、中江滋樹が焼死したとのニュースが。何の虫の報せか。

this.kiji.is

兜町の風雲児と呼ばれた中江も、その末路は哀れなものだった。一方、倉田まり子は、逆境をバネにして幸せを掴んだ。もしそのまま芸能界に残っていたら…人間の運命というものに思いを馳せざるをえない。

彼女の最大のヒット曲といえば、ポッキーのCMにも使われた「HOW!ワンダフル」。都倉俊一が作曲とともに編曲も手掛ける。倉田まり子の「倉」は都倉俊一の「倉」を与えられたものである。

日本一…とは言わないが、めっちゃ早い2022大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のキャスト予想というか願望

超・ひさびさの投稿ですが…2022年の大河ドラマが、三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」に決まりました。主人公は北条義時。演じるのは小栗旬です。

www.nhk.or.jp

大河ドラマ三谷幸喜作品も大好きなので、この知らせを聞いて以来、妄想が止まりません。というわけでさっそく現時点でのキャスト予想(というか願望)をしてみました。

小栗旬北条義時の年齢を基準に考えると、頼朝は義時の16歳上だし、13人衆はだいたいさらに年上なので、全体的に年齢が高くなってしまいました。でも素敵なオジサマが揃ってていいんじゃないでしょうか(笑)。迷ったのは梶原景時。頼朝の一番の理解者で教養人の文官だが汚れ役で憎まれ役。草刈正雄野村萬斎か…どちらも捨てがたい。

13人衆以外では、義時の同年代の策略家・三浦義村が重要人物になると睨んでます。小栗旬の親友・藤原竜也をここに起用する手もありますが、彼は義経がふさわしいかなと思いまして、三谷作品常連の山本耕史に策謀を巡らせてもらいます。

三谷氏は、同時代を扱った大河ドラマ草燃える」(1979)が大好きなはずですし、同氏の名作ドラマ「王様のレストラン」(1995)では、この時代の武将名をもじった役名が使われています。なので、両作からのオマージュ出演が多くあるんじゃないかと。「草燃える」で義時を演じた松平健が父・時政、三浦義村を演じた藤岡弘、がその父義澄とか。「王レス」の千石さんは、義時の外祖父・伊東祐親でどうでしょう。

★「草燃える」出演者
☆「王様のレストラン」出演者

【13人衆】

【源氏】

【北条家】

【宿老】

 御家人

天皇家

【平家方】

 

かほく市クリスマスコンサート2017(2017/12/23@西田幾多郎記念哲学館)

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毎年恒例のかほく市クリスマスコンサート。OEKの松井さん上島さん石黒さん大澤さんのカルテット(個人的に「大澤カルテット」と呼んでます)による、媚びないガチの室内楽演奏会です。しかも当日券1200円という安さ。というわけで毎年西田幾多郎記念哲学館まで足を運びます。

ステージ演奏前に円筒状のホワイエでプレコンサート。バッハが残響で昇天します。

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最初はベートーヴェン Op.18-6。終楽章の沈鬱なアダージョと明朗快活なロンドの対比がベートーヴェンならではという感じで凄まじい。2曲目モーツァルトはチェロが活躍。そして最後のラズモフスキー第3番。圧倒的な音圧、そしてやはり怒涛の終楽章はシビレます。アンコールにショスタコーヴィチ「黄金時代」よりおちょくったような「ポルカ」。今年も充実の演奏会でしめくくれました。

 

かほく市クリスマスコンサート2017

2017年12月23日(土・祝)14時開演

第1ヴァイオリン:松井直
第2ヴァイオリン:上島淳子
ヴィオラ:石黒靖典
チェロ:大澤明

ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 Op. 18-6

モーツァルト弦楽四重奏曲 ニ長調 K.575「プロシア王」

ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 Op. 59-3「ラズモフスキー」第3番

(アンコール)
ショスタコーヴィチバレエ音楽「黄金時代」より「ポルカ

 

 

 

ミッシャ・マイスキー登場!  バッハ 無伴奏チェロ組曲(2017/12/5@石川県立音楽堂 コンサートホール)

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あの世界屈指のチェリスト、ミッシャ・マイスキーが金沢に登場!なんでや!どうやら招聘元はPFUさんのようです。恒例のチャリティーコンサートが30周年で、その記念にマイスキーを呼んだ模様。で、どうせ来てもらったならソロリサイタルもしようという流れとみました。

プログラムはド王道のバッハ無伴奏。思ったよりロマンティックな演奏。手持ちのCDはビルスマの古楽的な録音のものしかなく、また、なんとなく先入観として教会で聴く厳かな宗教曲というイメージを持っていたため、最初はその自在な奏きっぷりに面食らいましたが、じつは基本的には舞曲集なので、こういう躍動感に溢れた情感的な演奏こそがふさわしいのでしょう。

そして何と言っても音が美しい。こんなに躍動的なのに正確で緻密な音は聴いたことがありません。いやあ、いいものを聴かせてもらいました。

アンコールでは第2番サラバンドも。先日、親しくしていただいたバーのマスターが亡くなり、その葬儀でOEKの大澤明さんが葬送曲として弾かれた曲でした。この曲は忘れられません。

ミッシャ・マイスキー チェロ・リサイタル

2017年12月5日(火)19:00開演
石川県立音楽堂 コンサートホール

演奏:ミッシャ・マイスキー

J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
 1. Prelude
 2. Allemande
 3. Courante
 4. Sarabande
 5. Menuet I, II
 6. Gigue

J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第4番 ト長調 BWV1010
 1. Prelude
 2. Allemande
 3. Courante
 4. Sarabande
 5. Bourree I, II
 6. Gigue

J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第5番 ト長調 BWV1011
 1. Prelude
 2. Allemande
 3. Courante
 4. Sarabande
 5. Gavotte I, II
 6. Gigue

(アンコール)
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009 より 5. Bourree I, II
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008 より 1. Prelude
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009 より 4. Sarabande
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008 より 6. Gigue
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008 より 4. Sarabande

 

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【OEK定期396PH】英国の名匠アサートン初登場!イギリス音楽&ベートーヴェン(2017/11/30@石川県立音楽堂 コンサートホール)

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OEK定期公演。この日は現代音楽を得意とするロンドン・シンフォニエッタを設立した英国の巨匠指揮者、デイヴィッド・アサートンが登場。

前半は英国作曲家による近現代曲。小粋な佳曲でした。

後半はOEKの十八番ベト7。何度となく聴いていますが、アサートンさんのこちらはとても丁寧な作り。第2楽章の消え入りそうな葬送などはじいんとしました。堪能。

オーケストラ・アンサンブル金沢
第396回定期公演フィルハーモニーシリーズ

2017年11月30日(木)19:00開演
石川県立音楽堂コンサートホール

指揮:デイヴィッド・アサートン

エルガー:2つの小品「夜の歌」「朝の歌」op.15
■バートウィッスル:ヴィルレー(泉をじっと見つめている間)(2008)
■ディーリアス:劇付随音楽「ハッサン」より「間奏曲」「セレナーデ」
ブリテン:シンプル・シンフォニー  Op.4
ベートーヴェン交響曲 第7番 イ長調 Op.92

 プレコンサートの松木さやさんと大澤明さんのテレマンもよかったです。

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桂南光独演会(2017/11/22@石川県立音楽堂 邦楽ホール)

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桂南光さんの落語会。

「蔵丁稚」を聞くのは初めて。「仮名手本忠臣蔵」四段目「判官切腹の場」を南光さんはみっちり再現。結構長いその場面自体は笑い要素がない分、芸そのものが問われるところですが、さすがお見事。マクラでは「生活笑百科」の裏エピソードも!笑

ドラマ「タイガー&ドラゴン」ではじめて知った「三枚起請」。南光さんは「これ、面白くありませんねん」と言いながら始めましたが、サゲは「ゆっくり朝寝をしてみたい」ではなく、わりとわかりやすいしまい方。こういうサゲもよくあるのかしら?

 

タイガー&ドラゴン「三枚起請の回」 [DVD]

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というわけで、「蔵丁稚」は歌舞伎見物、「三枚起請」は茶屋遊び、そして團治郎さんの「看板の一」はサイコロ博打(チョボイチ)、まん我さんの「豊竹屋」は義太夫に口三味線と、今日かかったのは、そういえば結局ぜんぶ遊びを扱う噺でした。

神尾真由子×ロシア国立ウリャノフスク交響楽団(2017/11/21@石川県立音楽堂 コンサートホール)

神尾真由子さんが石川県立音楽堂にこの4ヶ月の間に3度めの登場。8月のメンデルスゾーン、9月のベートーヴェンに続き、この日はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。

 

quackey.hatenablog.com

 

quackey.hatenablog.com

 

「2017ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭」の一環で、ロシア国立ウリャノフスク交響楽団によるオール・チャイコフスキー・プログラム。こういう謎のオケの場合は警戒すべきというのが私自身の鉄則なのですが、神尾さんとの共演だっただけにあえて無視してしまったのがまずかった。果たしてその不安は的中。1曲めの「エフゲニー・オネーギン」ポロネーズからオケが全然鳴らない。平野加奈さんとの共演のピアノ協奏曲でも管弦楽はひたすら平板で、ここで欲しい!というところでもプへ〜と気の抜けたような音しか出てこない。平野さんかわいそうに。

後半、いよいよ神尾さんの出番でしたがオケの調子は相変わらず。神尾さん自身の音色、演奏はやはり素晴らしいのですが、残念なオケのせいで盛り上がるべきところで全然盛り上がらないのでした。全体的に「もっちゃり」してるというか…。神尾さんはアンコールにいつものパガニーニ。凄いんだけど、心なしか早く終わりたいように聴こえちゃいました。

オケのアンコールは「剣の舞」など2曲。ロシアらしい爆音。こういうのだけはドヤ顔に見える。この音をもっと早く出せよと。ん?いやいや、パーカッションがズレまくってる。やっぱり要りませんわ。

高いチケット代のくせに完全なる消化不良でした。

 

2017ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭
ロシア国立ウリャノフスク交響楽団

2017年11月21日(火)19:00開演
石川県立音楽堂 コンサートホール

オール・チャイコフスキー・プログラム

■歌劇「エブゲニー・オネーギン」Op.20 より ポロネーズ

■ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23 
 ピアノ:平野加奈

■ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
 ヴァイオリン:神尾真由子

神尾真由子 アンコール)
パガニーニ:24のカプリース より 第24番

管弦楽 アンコール)
ハチャトゥリアン:バレエ「ガイーヌ」より「剣の舞」
チャイコフスキー:劇付随音楽「雪娘」より 第12曲「若い娘たちの輪舞(ホロヴォード)」