ネットではあまりにも酷評されているが、そこまで言われるほど悪いモンでもなかった。まあ、期待値が低かったぶんそう感じたのかもしれないが。
立派な父を持った子の苦悩なんて、監督自身のこととオーバーラップして切ないし(
岡田准一くんの声優ぶりが意外によい)、あと、やはりテルーの唄は素晴らしい。神秘的で聞き入ってしまった。
ただし、全体的に暗くて説教臭く、壮大な設定のわりにエンターテインメント性は乏しい。微笑ましく笑えるシーンはほぼ皆無だった。メッセージ性が潜みつつも本質は娯楽大作という駿監督作品的なものを期待するとがっかりするだろう。