かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

ブラッド・ダイヤモンド

シエラレオネの内戦を描いた作品ですけど、そもそもそういうことがあったという事実をわたしは知りませんでした。それどころか、恥ずかしながら「シエラレオネ」なんて国が実在することすら知りませんでした。ましてや、ここで「オレシラネエ」とか言ってはいけません。恥の上塗りです。

それはともかく、この作品はすごい。市街戦の銃撃とか採掘場への空爆とかアクションは迫力満点(もっとも、わたしはバイオレンスが苦手で、反政府軍の私刑シーンなどは思わず身がすくみ目を背けたくなりましたが)。それでいて人種とか貧困とか経済格差とかさまざまな社会問題をもずばっと提示されており、また、人間が狂気に洗脳されていくさまなどもリアルに描かれています。硬軟取り揃えた大充実作品です。

アフリカの物語ですから、普通なら遠い国のお話として第三者的な見方で終わっていたかもしれません。でも、ダイヤモンドを巡る争いであることが、それを有り難がって購入するわたしたちにも当事者としてこの作品を捉える契機になっているのだと思います。

まあ、わたし個人としては、過去にダイヤモンドを購入したことはなく、そしておそらく今後も一切消費する機会はないと思いますが…。

★★★★