かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

ペーター・シュライヤー×OEK「ヨハネ受難曲」

オーケストラ・アンサンブル金沢
第218回定期公演フィルハーモニーシリーズ

日時:2007年3月17日(土)18:00~
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:ペーター・シュライヤー
J.S.バッハ
 ヨハネ受難曲 BMV245

  福音史家:アレキサンダー・ユデンコフ
  イエス:多田羅迪夫
  ピラト:ソン・ドン・クォン
  ソプラノ:ユーリア・コルパチョヴァ
  アルト:池田香織

  合唱指揮:佐々木正利 安藤常光
  合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団

実を言いますと、宗教曲は苦手なのです。というか、曲調が心地よすぎてついつい眠たくなってしまうのです。だから、日々BGM的に聴くには心穏やかになって誠に結構なのですが、お金を払って演奏会でじっくり聴くのは費用対効果の面では非常にリスキーなのです。果たして、最近少し寝不足気味だったこともあって、案の定、演奏中しばしば眠りに落ちてしまいました。。。

とはいえ、この「ヨハネ受難曲」というのはかなり劇的な曲で、要所要所ではふっと目が醒め、きちんと聴き入っておりました。まずは冒頭から、今日の演奏はわたしが持ってるCDよりずいぶんときびきびとしたもので、導入の合唱などは特に聴き応えがありました。そして中盤のヤマ場、群衆がイエスではなく強盗犯のバラバを釈放せよと要求する場面。「バーラバ!バーラバ!」と叫ぶ合唱は思わず身震いしました。福音史家のユデンコフさんは透明感溢れるテノールで、終始ピュアな感覚を与えてくれました。

今回は指揮者の意向で第1部と第2部の間に休憩を挟んでおらず、2時間ぶっ通しの演奏だったのですが、前述の通りテンポが軽快で、福音史家の歌声が実に穏やかで、おまけに途中途中でうとうとしていたため、あっという間に時間は過ぎました。ただ、あういう空間で意識が宙をさまよう時間というのは、なかなか今まで味わったことのない気持ちがいいものでした。それもこれも「夢心地」だったということで、ある意味幸せな時間だったのかもしれません。。。う~ん、負け惜しみ?
バッハ:ヨハネ受難曲
バッハ:ヨハネ受難曲ガーディナー(ジョン・エリオット) イングリッシュ・バロック・ソロイスツ モンテヴェルディ合唱団

おすすめ平均
stars最高のヨハネ
stars激しく、厳しいヨハネ
stars歯切れの良い合唱は、聴き応え十分。
stars名盤・ガーディナーの「ヨハネ

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