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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【OEK定期295PH】ニコラス・クレーマー指揮 フォーレ「レクイエム」(2011/2/20@石川県立音楽堂コンサートホール)

この日はフォーレ「レクイエム」をメインとしたオールフランスプログラム。まずはラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」。残念ながら冒頭の聴かせどころでいきなりホルンが上ずってしまいました。この曲が1曲目というのは聴き手にとっても演奏する側にとっても少々酷な気がします。その後は大きな乱れはなかったものの、速めのテンポがどうにも軽い印象。聴くたびに胸が切なくなるくらい思い入れのある大好きな楽曲なのですが、今回はどうも好みに合わず…馴染めないうちに終了。

次はフランスバロックのラモーで歌劇「プラテ」組曲。初めて聴きましたが、オシャレ感と奇抜さが同居していて、なかなか面白い曲でした。最後の曲でソプラノの小林沙羅さんが登場。彼女は2009年の金沢歌劇座オペラ「トゥーランドット」でリュー役を演じ、とても素晴らしかったという記憶がありますが、今回も美しいアリアを披露してくれました。引き続きフォーレパヴァーヌ。OEK合唱団が加わります。合唱はやさしく穏やかで好印象でした。

後半はメインのフォーレ「レクイエム」。オケの配置が変わっていて、ヴィオラとチェロが最前列に陣取ります(ヴァイオリンの出番が少ないためらしい)。OEK合唱団やパイプオルガンもスタンバイOK。この曲はフォーレが自らの父母の死の後に作曲した作品だそうで、心からの安らかで誠実な鎮魂の想いが込められているように感じました。荘厳でどことなく心痛なモーツァルトとも、激情的でオペラふうなヴェルディとも明らかに一線を画すフォーレの「レクイエム」。いままでじっくり聴いたことはなかったのですが、名曲だなあと思いました。曲が終わっても、会場をしばらく静寂が包みます。聴衆のみなさんも思いは同じだったらしく、この余韻をしみじみと味わったようでした。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第295回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 295th Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2011年2月20日(日)15:00開演 Sunday 20 February 2011 at 15:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:ニコラス・クレーマー Nicholas Kraemer, Conductor
独唱:小林沙羅(ソプラノ) Sara Kobayashi, Spprano
   与那城敬(バリトン) Kei Yonashiro, Baritone
合唱指揮:本山秀毅 Hideki Motoyama
合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団 Orchestra Ensemble Kanazawa Chorus
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Abigail Young, Concertmaster

■M. ラヴェル Maurice Ravel (1875-1937)
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 Pavane pour une infante defunte

■J-P.ラモー Jean-Philippe Rameau (1683-1764)
 歌劇「プラテ」組曲
 "Platee" Suite

■G.フォーレ Gabriel Urbain Faure (1845-1924)
 パヴァーヌ 作品50
 Pavane op.50

--- 休憩 Intermission ---

■G.フォーレ Gabriel Urbain Faure (1845-1924)
 レクイエム 作品48
 Requiem, op.48