Jazz会#07:夏の終わりに聴くサックスは(2010/08/23)
月例のJAZZ会であります。いつものメンバーのうち、izmiさんは都合が悪く不参加。JZ主宰、Kトちゃん、AJさん、Camillaさん、ぼくの5名で楽しみました。今回のテーマはサックス。JZ主宰の選盤基準は以下の通りだそうです。
ということで、今回もJZ主宰による練りに練られたプログラムが展開されました。詳しいプレイリストはいつもの通りJZ主宰のブログをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/ken_jazz/e/ce37b3eec2105ae973579c8106d688b7
今回は、ぼくもレコードごとにちょこっとコメントしてみましょうかね。
《前座》
■Jim Hall: Jim Hall & Basses
優秀なタクシードライバーのおかげで、Kトちゃん、AJさん、ぼくの3名は20分以上予定より早くJZ主宰宅に到着。Camillaさんが来る前に、先に始めちゃおうということで、さっそくビールの栓を開けました。前座の音楽は、AJさんの好きなギター&ベースで。ジム・ホールと5人のベーシストによるデュオ/トリオ。エッジの効いたサウンドがビールに合います。
《プロローグ》
■Stan Getz & Joao Gilberto: Getz/Gilberto
Camillaさん到着にて、予定通り開始。「The Girl From Ipanema」。有名なボサ・ノヴァのナンバーで夏の終わりを実感。
《Part.1》
■Art Pepper: Meets the rythm section
男前のアート・ペッパー。もっとも、身体はヘロインでボロボロ。マイルス・クインテットのリズム隊と共演したアルバムから。「You'd Be So Nice To Come Home To」。ピアノはRed Garland。
■Sonny Rollins: A night at the Village Vanguard
「Old Devil Moon」 翌日が満月なのです。
■Paul Desmond: First place again
マスゲーム的な大がかりな撮影が行われたのであろうLPジャケット。これはすごい。
■Stanley Turrentine: Sugar
LPジャケットは足の指を舐める写真。エロいなあ? いや、足の大きさや指のふくよか感から、Camillaさんが子どもの足だという説を主張。全員同意。すると今度は親子愛に溢れたヒューマンな絵柄に見えてくるから不思議。
■Buddy Tate meets Dollar Brand
Dollar Blandは、のちにAbdullah Ibrahimと改名したとのこと。
《クラシックタイム》
■ミヨー:組曲「スカラムーシュ」作品165b(2台ピアノのための)
Darius Milhaud: Scaramouche op.165b
~ピアノ:ジャクリーヌ・ロバン=ボノー Jacqueline Robin-Bonneau, Piano
ピアノ:ジュヌヴィエーヴ・ジョワ Genevieve Joy, Piano
恒例、Camillaさんによるクラシックタイム。今回はミヨー「スカラムーシュ」の2台ピアノ版。実はこの作品には「サクソフォンと管弦楽のための」(作品165c)と「クラリネットと管弦楽のための」(作品165d)という協奏曲的管弦楽版が存在します。なかでも、サクソフォン&管弦楽版は、「のだめカンタービレ」第23巻(最終巻)に登場、千秋がブラジルのオケに招聘されて指揮をする曲としてとりあげられています。劇中では、ラテン気質のサクソフォニストが、この曲に触発されて(?)オケのヴァイオリン奏者と恋に落ちるというエピソードも。そういう話をCamillaさんとしていたら、サックスがテーマなんだから、この曲は次のJAZZ会の1曲にふさわしいのではということになったわけです。でも、まあそこはそれ、Camillaさんのことですから、当然、サックス&管弦楽ではなく、2台ピアノ版ということになるわけですね(笑)。しかし、ピアノ版は、より陽気で軽やかですね。スカラムーシュというのはイタリア喜劇に登場する道化役だそうなので、雰囲気にあっていると思いました。
《Part.2》
■Wayne Shorter: Native Dancer
MPB (Musica Popular Brasileira) と呼ばれるブラジルポピュラーミュージック。ピアノはHerbie Hancock。
■Archie Shepp & Dollar Brand: Duet
日本版LPにはジョー山中さんが歌った「『人間の証明』のテーマ」のカヴァーバージョンを収録。「Mama, Do you remember...」が分かったのは、JZ先生以外にはぼくひとり(苦笑)。
■John Coltrane: Soultrane
ジョン・コルトレーンがフリージャズに行く前の、伸び伸びした「普通のモダンジャズ」。
■Art Pepper: So in Love
ふたたびアート・ペッパー。
このLPはジャケットイラストも印象的。角川文庫の赤川次郎作品の表紙にありそう!と盛り上がりました。ただ、いまAmazonで調べてみても、言うほど絵柄は似ていないような。思い違いか、あるいは最近多いマンガっぽい装丁にとって替わられたのか…?
■宮沢明: My Piccolo
越路吹雪のバックバンドをやっていた宮沢明。
■Lee Konitz & Michel Petrucciani :Too Sweet
ラスト。「甘すぎる」というアルバムタイトルに呼応して(?)JZ主宰がコーヒーを淹れてくれました。…が、ぼくはいままで飲めなかった紹興酒が意外にもおいしく感じ、そいつをぐいぐいいただいていたところ、コーヒーをもらい損ねました。残念。
この後、タクシー隊はそそくさと退散したのですけど、どうやらクラシック編の延長戦があったもよう。うう、それは聴きたかった…!
(1)娯楽,エンターテイメントであること,
(2)ビート,ドライブ感,スイング感がしっかりしていること
(3)装置の特長から,できればLPをかけたい
ということで、今回もJZ主宰による練りに練られたプログラムが展開されました。詳しいプレイリストはいつもの通りJZ主宰のブログをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/ken_jazz/e/ce37b3eec2105ae973579c8106d688b7
今回は、ぼくもレコードごとにちょこっとコメントしてみましょうかね。
《前座》
■Jim Hall: Jim Hall & Basses
優秀なタクシードライバーのおかげで、Kトちゃん、AJさん、ぼくの3名は20分以上予定より早くJZ主宰宅に到着。Camillaさんが来る前に、先に始めちゃおうということで、さっそくビールの栓を開けました。前座の音楽は、AJさんの好きなギター&ベースで。ジム・ホールと5人のベーシストによるデュオ/トリオ。エッジの効いたサウンドがビールに合います。
《プロローグ》
■Stan Getz & Joao Gilberto: Getz/Gilberto
Camillaさん到着にて、予定通り開始。「The Girl From Ipanema」。有名なボサ・ノヴァのナンバーで夏の終わりを実感。
《Part.1》
■Art Pepper: Meets the rythm section
男前のアート・ペッパー。もっとも、身体はヘロインでボロボロ。マイルス・クインテットのリズム隊と共演したアルバムから。「You'd Be So Nice To Come Home To」。ピアノはRed Garland。
■Sonny Rollins: A night at the Village Vanguard
「Old Devil Moon」 翌日が満月なのです。
■Paul Desmond: First place again
マスゲーム的な大がかりな撮影が行われたのであろうLPジャケット。これはすごい。
ファースト・プレイス・アゲイン(SHM-CD/紙ジャケットCD) ポール・デスモンド Warner Music Japan =music= 2008-10-22 by G-Tools |
■Stanley Turrentine: Sugar
LPジャケットは足の指を舐める写真。エロいなあ? いや、足の大きさや指のふくよか感から、Camillaさんが子どもの足だという説を主張。全員同意。すると今度は親子愛に溢れたヒューマンな絵柄に見えてくるから不思議。
Sugar Stanley Turrentine Sony 2002-03-05 by G-Tools |
■Buddy Tate meets Dollar Brand
Dollar Blandは、のちにAbdullah Ibrahimと改名したとのこと。
《クラシックタイム》
■ミヨー:組曲「スカラムーシュ」作品165b(2台ピアノのための)
Darius Milhaud: Scaramouche op.165b
~ピアノ:ジャクリーヌ・ロバン=ボノー Jacqueline Robin-Bonneau, Piano
ピアノ:ジュヌヴィエーヴ・ジョワ Genevieve Joy, Piano
恒例、Camillaさんによるクラシックタイム。今回はミヨー「スカラムーシュ」の2台ピアノ版。実はこの作品には「サクソフォンと管弦楽のための」(作品165c)と「クラリネットと管弦楽のための」(作品165d)という協奏曲的管弦楽版が存在します。なかでも、サクソフォン&管弦楽版は、「のだめカンタービレ」第23巻(最終巻)に登場、千秋がブラジルのオケに招聘されて指揮をする曲としてとりあげられています。劇中では、ラテン気質のサクソフォニストが、この曲に触発されて(?)オケのヴァイオリン奏者と恋に落ちるというエピソードも。そういう話をCamillaさんとしていたら、サックスがテーマなんだから、この曲は次のJAZZ会の1曲にふさわしいのではということになったわけです。でも、まあそこはそれ、Camillaさんのことですから、当然、サックス&管弦楽ではなく、2台ピアノ版ということになるわけですね(笑)。しかし、ピアノ版は、より陽気で軽やかですね。スカラムーシュというのはイタリア喜劇に登場する道化役だそうなので、雰囲気にあっていると思いました。
スカラムーシュ~フランス近代ピアノ・デュオ作品集2 ミヨー ジョワ&ロバン=ボノー 曲名リスト 1. 組曲「スカラムーシュ」op.165b(ミヨー) 2. 2台のピアノと打楽器のための協奏曲第2番op.391(ミヨー) 3. 2台のピアノのためのソナタ(プーランク) 1. 響の形(デュティユー) 2. 4つの舞曲による2楽章(ミヨー) 3. コントラ・フーガ(ルシュール) 4. 31人の侵略者のためのエテュード第8番(ルヴィエ) 5. カントゥス・フィルムス(ミハロヴィチ) 6. 馬鹿騒ぎ(プティ) 7. パチンコ(ジョリヴェ) 8. ドゥブル・ジュ(オーリック) 9. 祈祷輪(コンスタン) 10. ソロンゴ(オアナ) Amazonで詳しく見る by G-Tools |
《Part.2》
■Wayne Shorter: Native Dancer
MPB (Musica Popular Brasileira) と呼ばれるブラジルポピュラーミュージック。ピアノはHerbie Hancock。
■Archie Shepp & Dollar Brand: Duet
日本版LPにはジョー山中さんが歌った「『人間の証明』のテーマ」のカヴァーバージョンを収録。「Mama, Do you remember...」が分かったのは、JZ先生以外にはぼくひとり(苦笑)。
■John Coltrane: Soultrane
ジョン・コルトレーンがフリージャズに行く前の、伸び伸びした「普通のモダンジャズ」。
■Art Pepper: So in Love
ふたたびアート・ペッパー。
このLPはジャケットイラストも印象的。角川文庫の赤川次郎作品の表紙にありそう!と盛り上がりました。ただ、いまAmazonで調べてみても、言うほど絵柄は似ていないような。思い違いか、あるいは最近多いマンガっぽい装丁にとって替わられたのか…?
■宮沢明: My Piccolo
越路吹雪のバックバンドをやっていた宮沢明。
■Lee Konitz & Michel Petrucciani :Too Sweet
ラスト。「甘すぎる」というアルバムタイトルに呼応して(?)JZ主宰がコーヒーを淹れてくれました。…が、ぼくはいままで飲めなかった紹興酒が意外にもおいしく感じ、そいつをぐいぐいいただいていたところ、コーヒーをもらい損ねました。残念。
この後、タクシー隊はそそくさと退散したのですけど、どうやらクラシック編の延長戦があったもよう。うう、それは聴きたかった…!