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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

インビクタス/負けざる者たち

黒人で初めて南アフリカの大統領に就任したネルソン・マンデラの物語。南アフリカでは、アパルトヘイト政策撤廃後も民族間の差別問題・経済格差問題は根強く残っていました。これを憂うマンデラ新大統領は、間もなく自国で開催されるラグビーワールドカップに着目。白人がほとんどを占める南アフリカ代表チーム「スプリングボクス」を全面的に支援し、国民団結のシンボルとして機能させようと考えます。チーム主将と直接対話し理解を取り付け、チームに黒人居住地でのラグビー指導をさせるなど地道な努力の結果、国民からの支持も高まってきました。そうして迎えた本大会、奇跡的に決勝に進んだスプリングボクスは、強豪ニュージーランド代表オールブラックスとの対決に挑みます。

インビクタス(Invictus)」とは「不屈」を意味するラテン語。劇中にて、William Ernest Henleyによる「Invictus」という詩が引用されます。

私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ

自らがいかなる境遇にあろうとも、何事にも屈せず、強固な信念をもって自分自身を保ち続ける心の強さ。気高さ。長年投獄されていたマンデラ氏が大統領就任後、虐げられてきた相手(白人)に対しておこなったのは、復讐ではなく「赦し(ゆるし)」でした。何にも屈していないからこその寛容。相手を赦すという勇気。

最も素晴らしいのが、これらが実話に基づいていることといえるでしょう。クリント・イーストウッド監督が、また名作を生み出しました。

★★★★★

(2010/3/19@ワーナーマイカルシネマズ御経塚)