かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

TOKYO!

3人の外国人映画監督がそれぞれの視点で東京を描いた3本のオムニバス映画なのですが、甘甘採点の僕としても久々の「ハズレ」映画。3本ともにいろんな意味で不愉快でした。

ネットでの評価によれば、2本目の「メルト」は激しく嫌悪する人が少なくありません。最後の「シェイキング東京」は、香川照之さんと蒼井優さんの好演のおかげで、3本の中では反応がマシなようです。「メルト」に関しては僕もそれは同意しますが、個人的には「シェイキング東京」は偏見が強すぎる気がして、不愉快度が最も高い作品でした。

不愉快な3本ではありますが、違った意味で心に残ったのは1本目の「インテリア・デザイン」でしょうか。全般的にはまあ、ねむた~い展開です。でも、藤谷文子さん演じる主人公の(イライラするほどの)ダメさ加減がどうにも気になるのです。おおいに自分に通じるところがあり、切って捨てるには心が痛むのです。最後に主人公が見つけた自分の存在価値――シュールな結末には一瞬戸惑いましたが、自分がそうなってもいいかなと、受け入れてしまう自分がいました。退廃的な自己をあらためて認識し、その意味できわめて不愉快でした。

(2008/11/07@シネモンド)

★★