かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

金沢アートプラットホーム2008:「PIKAPIKA」「31世紀こころの美術館」そして「ミチコ教会」

11月9日の日曜日、金沢検定を受験してきました。前年不合格だった中級に再挑戦です。直後の手ごたえは合否五分五分といったところでしたが、受験会場の金沢大学からの帰途、思い立って兼六園へ寄り(石川県民なので日曜日は無料♪)、いくつかあった兼六園関連問題の答えあわせをしたところ、結構間違えていたことが判明。がっかりです…。

気を取り直して、金沢21世紀美術館へ。常設展示をひととおり観たあと(友の会会員なので無料♪)、「金沢アートプラットホーム2008」参加作品である「PIKA PIKA in KANAZAWA 2008」という映像作品を鑑賞。「金沢アートプラットホーム2008」とは、金沢21世紀美術館が金沢の街を舞台として現在展開している展覧会プロジェクトです。この「PIKA PIKA in KANAZAWA 2008」というのは、ペンライトで空中に絵を描いた光の軌跡をつなぎ合わせたアニメーション作品。今回上映されたのは金沢市民も参加し、金沢を舞台としたもので、キレイで楽しい作品でした。

「PIKA PIKA in KANAZAWA 2008」の予告編映像です。


引き続き、旧香林坊郵便局であるNTT香林坊ビルへ。「金沢アートプラットホーム2008」では、こうした空きビルやの空きテナントでも展覧会が行われているのです。4階で開かれていたのが「31世紀こころの美術館」。一般の人の思い出深い品物が展示されています。子供のころに使っていたクツとか、ぬいぐるみとか、長い間使い慣れた電卓とか。自分にとってのこうした宝物というのは何だろうか?と思わず考えてしまいますね。

これら「PIKAPIKA」と「31世紀こころの美術館」は開催前から興味をひかれ、あらかじめ観に行こうと思っていたイベントでした。でもこのビルの2階でもイベントをしていたのは知りませんでした。「ミチコ教会」という映像と写真による作品展示です。せっかくなのでついでに覗いてみたところ、入り口から薄暗くかなり怪しい雰囲気。不安を抱えながら映像作品を観たところ、思いのほかぐいぐいと惹きこまれ、30分の上映時間があっという間に経ってしまいました。

「ミチコ教会」は、山の中で老夫婦が暮らす粗末な(というかボロボロの)教会。夫の吉郎さんが妻の「ミチコさん」と結婚式を挙げるために自ら建てたから「ミチコ教会」。若いカップルを祝福しながら長年質素に暮らしてきましたが、夫が亡くなり、ミチコさんはこの教会を続けようか頭を悩ませることになります。

…なんか、せつなくなりましたね。そのひとの人生にとって本当に大事なものは何なのか、しみじみと考えさせられてしまいます。この作品は、ドキュメンタリーっぽい作りではありましたが、作者は必ずしもドキュメンタリとは明らかにはしてないようです。ドキュメンタリーであってほしいような、フィクションであってほしいような、不思議な気分です。全く予定外に鑑賞したイベントでしたが、強烈に心に残りました。


ちなみに、「金沢アートプラットホーム2008」はイベントにより有料なものもありますが、友の会会員は無料です。イエーイ♪