かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

母べえ

さすが山田監督、さすが吉永小百合さんであります。見応えある作品でした。
父べえの教え子「山ちゃん」を演じた浅野忠信さんの好演が光りました。

吉永小百合さんの実年齢が気になったことがないと言ったら嘘になります。もっとも、子どもたちとの関係では、「実年齢でいったら親子というより祖母と孫だろ」的な違和感はほとんどなく、山ちゃんとの関係がちょっとつらかったです。親子関係ならいいけど恋愛関係となるとちょっと、みたいな。でも、じゃあ吉永さんの他に誰がこの役をやるのだと言われると困ってしまいます。やはり吉永さんしかいないのでしょう。

残念だったのはエンディングでしょうか。わたしはエンドロールをじっくり読みたい派でして、バックにモノクロのイメージ写真があるだけでもどっちを観たらいいかわからなくなるのですが、今回は動く映像に加え、父べえの最後の手紙の朗読がありました。この手紙はたぶんとてもぐっとくるはずでしょう。「たぶん」と書いたのは、エンドロールのクレジットと背後に流れる映像にも気を取られていたため、自分の中で内容が消化不良だからです。たしかに長い映画でしたが、ここまできたらあと数分くらい時間を使ってもよいのではないかと。

そんな中、苦労してエンドロールに目を凝らしていたところ、「小林稔侍」とのクレジットが。どこに出ていたのでしょうか。謎です。

(2008/2/8@イオンシネマ金沢フォーラス)

★★★★

(2008/2/12追記)
小林稔侍さんについて。わたしと同じように疑問に思っている方が多いようです。「特高が父べえを逮捕しに来た際、庭にいた警官(敬礼していた)」というのが有力説で、少数説として「父べえが最初に放り込まれた牢屋で仕切っていた罪人」「新宿で鶴瓶をしょっ引く2人の警官のうちの1人」があるようです。