かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

OEKニューイヤーコンサート2007

オーケストラ・アンサンブル金沢
第213回定期公演フィルハーモニーシリーズ

日時:2007年1月9日(火)19:00~
会場:石川県立音楽堂コンサートホール

指揮:ルドヴィーク・モルロー Ludovic Morlot
チェロ:遠藤真理 Mari Endo(☆)
ソプラノ:ジョアナ・ゲドミンタイテ Joana Gedmintaite(★)

オッフェンバック
 喜歌劇「天国と地獄」序曲

サン=サーンス
 チェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33(☆)

オッフェンバック
 ジャクリーヌの涙(☆)

--- 休憩 ---

■J.シュトラウス II 
 ワルツ「朝の新聞」作品279

■J.シュトラウス II 
 喜歌劇「こうもり」序曲

■J.シュトラウス II 
 アリア「侯爵様あなたのような方は」(★)

■J.シュトラウス II 
 チャールダーシュ「ふるさとの調べよ」(★)

■J.シュトラウス II 
 シャンパン・ポルカ 作品211

■J.シュトラウス II 
 アリア「田舎娘を演じる時は」(★)

■J.シュトラウス II 
 芸術家カドリーユ 作品201

(アンコール)
レハール
 ヴィリアの歌(★)

■J.シュトラウス II
 美しく青きドナウ
 
■J.シュトラウス I 
 ラデツキー行進曲
今年初の演奏会観賞です。ニューイヤーコンサートだけあって、女性の団員さんたちはブルーや紫系のドレスで着飾って、衣装もいつもより艶やかでした。

指揮がフランス人のルドヴィーク・モルローさんだったためか、前半はオッフェンバックサン=サーンスでフランス特集でした。おなじみの「天国と地獄」で華やかに幕開けです。続いてチェロの遠藤真理さんが登場。華奢な体を包む真紅のドレスが可愛らしい感じです。遠藤さんのチェロは優しい音色でした。やや力強さに欠けるようにも思いましたが、サン=サーンスのチェロ協奏曲はキレのよい洒落た曲調なので、雰囲気には合っていました。「ジャクリーヌの涙」ではその優しい音色が感傷的で切ない旋律にうまくハマったように思います。

ジャクリーヌの涙ジャクリーヌの涙
遠藤真理 オーケストラ・アンサンブル金沢 金聖響

曲名リスト
1. チェロ協奏曲第1番イ短調op.33(サン=サーンス)
2. ロココの主題による変奏曲op.33(チャイコフスキー)
3. ジャクリーヌの涙(オッフェンバック) ※〈CD/SA-CDハイブリッド仕様〉

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後半は、喜歌劇「こうもり」を中心としたニューイヤー恒例ウィーン特集です。ソプラノのジョアナ・ゲドミンタイテさんがアリアを3曲披露しました(ただ、このあたり、ぼーっとしていてあまり印象が残ってません…汗)。「シャンパン・ポルカ」のときに、司会のフロリアン・リイムさん(ヴァイスゼネラルマネージャー)がシャンパンを抜いて指揮のモルローさんと乾杯。なお、当公演の協賛企業であるキリンビールのレプリカボトルも掲げてきっちりフォローも忘れません(笑)。

アンコールはゲドミンタイテさんが1曲、そして定番の2曲。「美しく青きドナウ」を演奏しかけたことろでいったん止めてご挨拶というのは、全世界共通のお約束なのですね。もちろん「ラデツキー行進曲」は聴衆が手拍子で大団円です。

もっとも、今日はなんか全体的にふわふわした感じで、断然釘付け!という感じではありませんでした。ところどころ「ん?」という箇所もあって、もっと興奮させてくれるんじゃないかと相当期待していた分、やや物足りなさを感じたのも確かです。で、帰宅してから録画してあったウィーンフィルのニューイヤーをついつい観てしまいました。その充実ぶりにようやく満足する一方、ウィーンフィルと比べちゃいけないよな~と少し後悔もしています。