かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【映画】まほろ駅前多田便利軒(2011/4/23@ユナイテッド・シネマ金沢)

東京郊外のまほろ市で便利屋を営む多田は、仕事中に偶然、中学時代の同級生の行天と再会。住むところのない行天は多田のもとに転がり込み、行きがかり上、ふたりの奇妙な共同生活がはじまりました。

主演が瑛太さんと松田龍平さんということだけで、観に行こう!と決めた作品(苦笑)。たぶん、ほんわか~として、ゆる~い作品かなあと勝手に思い込んでいたのですが、その想像とはかなり違いましたねえ。ゆるさについては、まあだいたい当たっていたものの、ほんわか…というには多田と行天が背負った事情はそうとうに重いものでした。かつては快活で要領のよかった多田が黙々と便利屋稼業に精を出す働き者に、無口でおとなしかった行天が不気味ながらも饒舌で無鉄砲な変わり者になったというのには、多田・行天それぞれに理由があったのです。また、多田が行天を放っておけないのも、ふたりの間に忘れられない過去があったのです。

ふたりは小学生を塾に送迎する仕事を請け負いました。その少年は親から愛情を与えられず最初は生意気な態度だったのですが、やがてふたりに心を開いていきます。まあ、この少年をきっかけに厄介な事件に巻き込まれるのですけど、それはそれとして、こうした少年との交流の過程で、多田と行天の抱えていた思いが明らかになっていくというのはうまい手法だなあと思いました。まあ、原作がいいんでしょうね。シリーズ化あるいは連続ドラマ化できそうな感じもします。面白かったです。

★★★★

B005C7SZMGまほろ駅前多田便利軒 プレミアム・エディション(2枚組) [Blu-ray]
Happinet(SB)(D) 2011-11-02

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4167761017まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
三浦 しをん
文藝春秋 2009-01-09

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