かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

mama!milkの演奏会@金沢アートグミギャラリー(2010/09/05)

金沢21世紀美術館でのイベント「建築と音のアンサンブル」が終わると、次は武蔵が辻へ。今度はizumiさんからのお誘いで金沢アートグミギャラリーへ「mama!milk」の演奏会を聴きに行くのです。mama!milkアコーディオンコントラバスインストルメンタルデュオ。金沢では前夜もこのデュオによるコンサートが開かれていたのですが、続く今夜の第2夜はピアノ、フルート、クラリネット、ホルンを加えた6人編成のアンサンブル。「mama!milk」の名前は以前どこかで聞いて気になっていたので、izumiさんのお誘いをありがたくお受けすることにしました。金沢21世紀美術館から引き続きJZさん、そして用事でたまたま金沢に来ていたizumiさんの昔の上司Kさんとともに、4人で演奏会にうかがいました。

mama!milk公式サイト
http://www.mamamilk.net/sb.cgi?eid=606

ラテンの退廃的ムード漂う、しかしどこか懐かしい旋律。6人のプレイヤーが息を合わせて奏でます。ただ、mama!milkの音楽は、耳で聴くだけではその魅力は半減、ステージのヴィジュアルを観てこそという気がします。つまり、生駒祐子さんのアコーディオンがやはりこのユニットのキモなのでしょう。アコーディオンの技術に関してはさっぱりわかりませんが、とにかくこの人のアコーディオンはヤバい。はっきり言うと「エロい」のです。聴衆を妖しい目で見据えたかと思うと、次の瞬間にはふっと目を閉じ、どんどん自らの音に陶酔していきます。やがて身体は大きく反りかえり、妖艶な音色とともにその身をくねらせ、音の洪水にさらに深く耽溺していくのです。

あと、たとえば管楽器奏者の演奏技術はまあ凡庸なのですけど、それだけに楽器演奏に対するハードルがさほど高くなく感じられ、ああ自分も楽器をやりたいなあとか思ってしまいました(OEKの室内楽を聴いても、自分がこれを弾きたいとか決して思わない)。とにかく本人たちがいちばん音楽に陶酔して楽しんでるようすがうかがえて、それはとても素敵なことだと思いました。

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mama!mikiの演奏会 ― 第二夜 “パレード”の演奏会

日時:2010年9月5日(日)19:30
会場:金沢アートグミギャラリー

《第1幕》

(映像「Parade」)

Overture 幕あけ
Parade パレード
Hourglass 砂時計、お祭りの後に
Sometime sweet ほろ苦く、ほんの少し甘かったこと
the moon 夜明けの月あかりの中で
intermezzo, op.28 間奏曲第28番
waltz, Waltz 一番とっておきのワルツ


《第2幕》

(ワイルドズの音楽と絵本「Parade」の上映)

Mimosa ミモザの花の午後
metropolis, once it was 森になったメトロポリス
Sometime sweet もう一つの、ほろ苦くもほんの少し甘かったこと
sones ソネス。鳥の楽園
ao 世界中のすべての青いもの。空、海、夜と朝のはざま
Portolano 世界で一番古い地図
an Ode とある歌。家族の肖像
Overture そして、幕があがる


【演奏】
アコーディオン:生駒祐子
コントラバス:清水恒輔
ピアノ:トウヤマタケオ
フルート:アッコ
クラリネット:薮本浩一郎
ホルン:神田靖昭

【映像】
「Parade」「Quietude」directed by 巽勇太

【絵本】
「Parade」「Quietude」directed by 南知子

【演出】巽勇太

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