かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

17歳の肖像

オックスフォードへの進学をめざす16歳の女子高生ジェニー。ある日年上の男性デイヴィッドと出会い、見知らぬ世界を経験した彼女は、デイヴィッドにどんどん惹かれていきます。そうして劇的な恋に落ちたふたりでしたが、早急な恋はジェニーにとって苦いものだったのでした。

とにかく主人公ジェニーを演じたキャリー・マリガンの演技が絶品。彼女に巻き起こるあれこれがすべて自然に観客に受け入れられる感じです。ストーリーそのものはまあそうなるんだろうなという展開で、年上の男性との恋ははかなく終わるわけですが、その後の彼女の復活劇をきちんと描いているのが素晴らしい。ここを描くということこそが本作の主題であります。

というわけで「17歳の肖像」という邦題がなんというか,ラブストーリーとして売り込みたいという気持ちはわかりますが、すこし本質を外しているかな。原題は「an education」。つまり「ある教育」。これは、恋が終わったあとの展開を観終わったら、なるほどその的確さが分かることでしょう。

★★★

(2010/07/24@シネモンド)