かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【OEK定期284PH】高関健・渡辺玲子のバーンスタイン(2010/07/09)

6月後半から続いた仕事の繁忙期も、この日の夕方にひとつ区切りがつきました。で、この日の夜はちょうどOEK定期公演。前回6月28日の定期は仕事のため行けなかったので、今回こそは久々の音楽会だー!と張り切って音楽堂へ向かいました。

ところが、最近の寝不足がたたり、座席に座った瞬間からすでにぼーっとしている状態。しかも今回のプログラムはマイナーな選曲で(ワイルって誰?)、前半は結局ほとんどうつらうつらしていたような…。1曲目のワイルについてはほとんど記憶がありません。2曲目のバーンスタインも、ああ、ヴァイオリン協奏曲なのだなとか、打楽器が多くてジャズっぽいなーとか、その程度しか覚えていません。これはまいった。

休憩後は少々復活。後半のハイドンはそれなりに楽しみましたよ。快活なソナタ形式、緩徐楽章、メヌエットと、古典交響曲の王道を安心して堪能。しかし意外なところに仕掛けがありました。終楽章の最後の最後。いかにもこれで終わりー!という感じで音が止まります。聴衆は当然拍手を送るわけですが、指揮の高関さんが聴衆の方に振り返り、険しい表情で(まだ続きますよ)という態度を見せ、演奏を再開。そしてふたたび先ほどのように、終わりー!という感じで音が止まります。で、前回同様拍手が送られるんですが、実はこれもまたフェイント。高関さんがふたたび険しい表情の演技(笑)。OEKメンバーも心なしかニヤニヤしています。3回目、今回は聴衆も恐る恐るといった感じで拍手がなかなか出ません。すると高関さんが笑みを浮かべながら振り返り「ハイ!ホントに終わり!」というポーズを見せてくれました。ここでようやく安堵の拍手。こんなおもしろい趣向の曲があったのですね(ハイドンボックスあるけどまだ聴いてない…)。

アンコールは、もう一度ハイドン90番の第4楽章、つまり再開の箇所(笑)。アンコールで、さらに1回聴くことにないちゃいました。

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それにしても、やはり音楽会へ行くときは体調は大事ですね。特に睡眠時間。今回の前半2曲は意欲的なプログラムでした。それを聴かずに眠るとは、なんと勿体ないことをしてしまったのでしょう…。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第284回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 284th Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2010年7月9日(金)19:00開演 Friday, 9 July 2010 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:高関健 Ken Takaseki, Conductor
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Abigail Young, Concertmaster

■ワイル K.Weill (1900-1950)
 交響曲 第2番
 Symphony No.2

バーンスタイン L.Bernstein (1918-1990)
 セレナード
 ―プラトンの「饗宴」による、独奏ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ハープと打楽器のための
 Serenade
 ~ヴァイオリン:渡辺玲子 Reiko Watanabe, Violin

-- 休憩 Intermission ---

ハイドン F.J.Haydn (1732-1809)
 交響曲 第90番 ハ長調 Hob.I-90
 Symphony No.90 in C major, Hob.I-90

(アンコール Encore)
ハイドン F.J.Haydn (1732-1809)
 交響曲 第90番 ハ長調 Hob.I-90 第4楽章
 Symphony No.90 in C major, Hob.I-90 - 4th mov.