【OEK定期256PH】近代フランス音楽集~ジャン=ピエール・ヴァレーズ&吉本奈津子
今回のOEK定期公演は、ジャン=ピエール・ヴァレーズさん指揮によるフランス音楽特集。ですが、情けないことに僕はシャブリエ、デュパルク、グノーといったフランス人作曲家の曲をほとんど知りません。そのわりにCDを聴いて予習することもしていません。なので今回は割り切って、初めて聴く曲をあるがままにゆったりと楽しむスタンスで臨みました(もっとも、気を抜きすぎて途中何度か夢の向こう側へふらふらしましたが…)。聴いてみると、シャブリエもデュパルクもグノーも、いかにもフランス!的なキラキラした色彩感のようなものはそれほど感じられず、むしろ古典派の味わいでした。ですので、ふだん古典派を聞くことが多い僕にとっては、意外と耳になじみやすかったです。特にグノーの交響曲(なかでも第3楽章のスケルツォ)などは、ベートーヴェンの影響が濃いように感じました。
そんなわけで、初めて聴く曲をそれなりに楽しんだのですが、プログラム中、唯一知っている曲がありました。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番です。というか、個人的にもかなり好きなコンチェルトです。この曲を、第1回岩城宏之音楽賞を受賞した吉本奈津子さんが弾きました。吉本さんのヴァイオリンは、その受賞記念コンサートのときに聴いたベートーヴェン以来。そのときもおおいに感心しましたが、今回もひじょうに丁寧で好感の持てる演奏でした。素晴らしかった。
ちなみに、最近特に聴き込んでいた僕の愛聴盤はマルティノン指揮による「サン・サーンス:交響曲全集、協奏曲集(6枚組)」に収録のもの。ウルフ・ヘルシャーのヴァイオリンが絶品なのです!
絶品といえば、今回は本編だけでなく、公演前のロビーコンサートと最後のアンコールも絶品でした。ロビーコンサートはカンタさんによるJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード。カンタさんの独奏は心に染みます! そしてアンコールはビゼー「アルルの女」第1組曲より第3曲「アダージェット」。このアンサンブルはすごかった! まさに極上。「アルルの女」は来週、井上さんの指揮により演奏されますので、この曲も再び聴けるのではないでしょうか。
なお、公演が始まる前に今回は少し早めに音楽堂へ行って、チケットボックスでラ・フォル・ジュルネ金沢2009の先行予約チケットを引き換えてきました。聴きたいプログラムは目白押しなのですが、今年はマルチパスシステムがないため、数多く聴こうと思うと費用がバカになりません。とりあえず、小曽根さんとかモツレクとか、絶対聴きたい5公演7席分のチケットをゲット。先行予約だけあって、どれも相当いい席でした。でも、これら合計額は13,000円。もちろんこれが充分安いということは承知していますし、本当はもっと聴きたいんですが、昨年のマルチパス12,000円見放題という極楽を知っているだけに、やはり二の足を踏んでしまいます。でも、仲道さんも菊池さんも聴きたいし…。もうしばらく悩むことになりそうです。
そんなわけで、初めて聴く曲をそれなりに楽しんだのですが、プログラム中、唯一知っている曲がありました。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番です。というか、個人的にもかなり好きなコンチェルトです。この曲を、第1回岩城宏之音楽賞を受賞した吉本奈津子さんが弾きました。吉本さんのヴァイオリンは、その受賞記念コンサートのときに聴いたベートーヴェン以来。そのときもおおいに感心しましたが、今回もひじょうに丁寧で好感の持てる演奏でした。素晴らしかった。
ちなみに、最近特に聴き込んでいた僕の愛聴盤はマルティノン指揮による「サン・サーンス:交響曲全集、協奏曲集(6枚組)」に収録のもの。ウルフ・ヘルシャーのヴァイオリンが絶品なのです!
絶品といえば、今回は本編だけでなく、公演前のロビーコンサートと最後のアンコールも絶品でした。ロビーコンサートはカンタさんによるJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード。カンタさんの独奏は心に染みます! そしてアンコールはビゼー「アルルの女」第1組曲より第3曲「アダージェット」。このアンサンブルはすごかった! まさに極上。「アルルの女」は来週、井上さんの指揮により演奏されますので、この曲も再び聴けるのではないでしょうか。
なお、公演が始まる前に今回は少し早めに音楽堂へ行って、チケットボックスでラ・フォル・ジュルネ金沢2009の先行予約チケットを引き換えてきました。聴きたいプログラムは目白押しなのですが、今年はマルチパスシステムがないため、数多く聴こうと思うと費用がバカになりません。とりあえず、小曽根さんとかモツレクとか、絶対聴きたい5公演7席分のチケットをゲット。先行予約だけあって、どれも相当いい席でした。でも、これら合計額は13,000円。もちろんこれが充分安いということは承知していますし、本当はもっと聴きたいんですが、昨年のマルチパス12,000円見放題という極楽を知っているだけに、やはり二の足を踏んでしまいます。でも、仲道さんも菊池さんも聴きたいし…。もうしばらく悩むことになりそうです。
オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第256回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 256th Subscription Concert / Philharmonie-serie
日時:2009年2月26日(木)19:00開演 Thursday, 26 February 2009 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:ジャン=ピエール・ヴァレーズ Conductor: Jean-Pierre Wallez
コンサートミストレス:アビゲイル・ヤング Concertmistress: Abigail Young
■エマニュエル・シャブリエ E. Chabrier
田園組曲
Suite pastorale
第1曲「牧歌」アンダンティーノ~ポコ・コン・モート
1. Idylle: Andantino, poco con moto
第2曲「村の踊り」アレグロ・リゾルート
2. Danse villageoise: Allegro risoluto
第3曲「木陰で」アンダンティーノ
3. Sous-bois: Andantino
第4曲「スケルツォ・ヴァルス」アレグロ・ヴィーヴォ
4. Scherzo-valse: Allegro vivo
■カミーユ・サン=サーンス C. Saint-Sa���ns
ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 作品61
Violin Concerto No.3 in B minor Op.61
~ヴァイオリン独奏:吉本奈津子 Violin: Natsuko Yoshimoto
第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
1st.Mov. Allegro non troppo
第2楽章 アンダンティーノ・クアジ・アレグレット
2nd.Mov. Andantino quasi allegretto
第3楽章 モルト・モデラート・エ・マエストーゾ
3rd.Mov. Molto moderato e maestoso
(アンコール)
■ウジェーヌ・イザイ E. Ysa���e
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27 ソナタ 第4番 ホ短調より
第3楽章 フィナーレ:プレスト・マ・ノン・トロッポ
Solo Violin Sonatas Op.27 Sonata No.4 in E Minor
- 3rd.Mov. Finale: Presto ma non troppo
~ヴァイオリン独奏:吉本奈津子 Violin: Natsuko Yoshimoto
---休憩---
■アンリ・デュパルク H. Duparc
夜想詩曲「星たちへ」
"Aux ���toiles" Symphonic Poem
■シャルル・フランソワ・グノー C. F. Gounod
交響曲 第2番 変ホ長調
Symphony No.2 in E-flat major
第1楽章 アダージョ~アレグロ・アジタート
1st.Mov. Adagio - Allegro agitato
第2楽章 ラルゲット・ノン・トロッポ
2nd.Mov. Larghetto non troppo
第3楽章 スケルツォ:アレグロ・モルト
3rd.Mov. Scherzo: Allegro molto
第4楽章 フィナーレ:アレグロ・レッジェーロ・アッサイ
4th.Mov. Finale: Allegro leggiero assai
(アンコール)
■ジョルジュ・ビゼー G. Bizet
劇付随音楽「アルルの女」第1組曲より 第3曲「アダージェット」
L'Arl���sienne Suite No.1 - 3. Adagietto