PFUクリスマス・チャリティーコンサート
毎年恒例のPFUクリスマス・チャリティーコンサート。おそらくはPFU取引先をご招待するコンサートイベントなのでしょうが、例年、一部の座席を抽選当選者にも開放しています。昨年は外れましたが、今年は応募ハガキが当選したので、喜んで石川県立音楽堂へ出かけました。もっとも、チケットを引き換えたところ、2階左バルコニーの最も舞台から遠い席。第1ヴァイオリンはほとんど見えません。取引先でもない一般客ですから良席は望むべくもないとしても、なるほどそうなるわけですね。まあ、幸い後方には誰もいないので、思いっきり体を前方に乗り出しても迷惑をかけることはありません。気楽な格好で鑑賞することにいたしましょう。そもそも無料なのですから(1000円程度の募金のみ)文句を言う筋合いじゃありませんよね。ふだんバルコニー席を自ら好んで購入することはないので、これもいい経験かもしれません。
で、演奏が始まりました。色彩豊かな「フィンガルの洞窟」でウォーミングアップのあと、若くて可憐なヴァイオリニスト、南紫音さんが登場。「美少女」と言ってもいいような可愛らしい外見でありながら、きりりとしたメンコンを堂々と披露しました。アンコールで演奏されたパガニーニのカプリースとともに、技巧の確かさが印象的でした。
後半はシュニトケの「モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン」から。舞台が暗いなかで演奏は始まります。やがて照明がつき、4-4-2-2-1の弦楽合奏がステージに立っているのがわかります(うち松井さんと江原さんが独奏)。曲はモーツァルトの楽曲のフレーズが散りばめられており、奏者は互いに入れ替わったり、中央に固まったりなど、ゆるゆると動き回りながら演奏していきます。そして再び照明を落としながら奏者が1人ずつステージから去っていって終わります(これはハイドンの「告別」交響曲の終わり方なんだそうです)。この曲、2006年6月に天沼裕子さん指揮のOEK定期公演で一度聴いた(見た)ことがあるのですが、今回の指揮は井上さんです。なのでパフォーマンスは前回より断然面白くなっています。とにかく奏者の動きに対するリアクションが大きくわかりやすい(笑)。特に江原さんに対しては終始バラの花を捧げて求愛(?)し続け(しかし袖にされ続け)、最後は全員が舞台から去り照明が真っ暗になる中、指揮の譜面台の上に倒れこみます。そしてその失意の井上さんがピンスポットで照らされて曲が終わるのです。「井上一座」とでもいうべき楽しい演出でした。
最後は「真面目なモーツァルトを」と井上さんが紹介し、交響曲第40番を。この曲を生で聞くのは僕が定期会員になって初めての公演以来かな。このときも井上さんの指揮でしたね。あいかわらず伸びやかでメリハリのある好演、名曲でありました。
アンコールはモーツァルトのメヌエット。ラ・フォル・ジュルネ金沢2009に向けて、そろそろモーツァルト・モードへエンジンがかかってきたようです。
で、演奏が始まりました。色彩豊かな「フィンガルの洞窟」でウォーミングアップのあと、若くて可憐なヴァイオリニスト、南紫音さんが登場。「美少女」と言ってもいいような可愛らしい外見でありながら、きりりとしたメンコンを堂々と披露しました。アンコールで演奏されたパガニーニのカプリースとともに、技巧の確かさが印象的でした。
後半はシュニトケの「モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン」から。舞台が暗いなかで演奏は始まります。やがて照明がつき、4-4-2-2-1の弦楽合奏がステージに立っているのがわかります(うち松井さんと江原さんが独奏)。曲はモーツァルトの楽曲のフレーズが散りばめられており、奏者は互いに入れ替わったり、中央に固まったりなど、ゆるゆると動き回りながら演奏していきます。そして再び照明を落としながら奏者が1人ずつステージから去っていって終わります(これはハイドンの「告別」交響曲の終わり方なんだそうです)。この曲、2006年6月に天沼裕子さん指揮のOEK定期公演で一度聴いた(見た)ことがあるのですが、今回の指揮は井上さんです。なのでパフォーマンスは前回より断然面白くなっています。とにかく奏者の動きに対するリアクションが大きくわかりやすい(笑)。特に江原さんに対しては終始バラの花を捧げて求愛(?)し続け(しかし袖にされ続け)、最後は全員が舞台から去り照明が真っ暗になる中、指揮の譜面台の上に倒れこみます。そしてその失意の井上さんがピンスポットで照らされて曲が終わるのです。「井上一座」とでもいうべき楽しい演出でした。
最後は「真面目なモーツァルトを」と井上さんが紹介し、交響曲第40番を。この曲を生で聞くのは僕が定期会員になって初めての公演以来かな。このときも井上さんの指揮でしたね。あいかわらず伸びやかでメリハリのある好演、名曲でありました。
アンコールはモーツァルトのメヌエット。ラ・フォル・ジュルネ金沢2009に向けて、そろそろモーツァルト・モードへエンジンがかかってきたようです。
PFU クリスマス チャリティーコンサート
日時:2008年12月13日(土)15:00開演
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:井上道義 Michiyoshi Inoue
コンサート・マスター:松井直 Naoki Matsui
■メンデルスゾーン F. Mendelssohn-Bartholdy
序曲「フィンガルの洞窟」(ヘブリディーズ諸島) ロ短調 作品26
Overture, "The Hebrides" ("Fingal's Cave") in B minor Op.26
■メンデルスゾーン F. Mendelssohn-Bartholdy
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
Violin Concerto in E minor Op.64
第1楽章 アレグロ・モルト・アパッシオナート ホ短調
1st.Mov. Allegro molto appassionato in E minor
第2楽章 アンダンテ ハ長調
2nd.Mov. Andante in C major
第3楽章 アレグレット・マ・ノン・トロッポ~アレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェ ホ短調→ホ長調
3rd.Mov. Allegretto ma non troppo - Allegro molto e vivace
in E minor - E major
~ヴァイオリン独奏:南紫音 Violin: Shion Minami
(アンコール)
■パガニーニ N. Paganini
24の奇想曲(カプリース)作品1 第10番 ト短調
24 Caprices Op.1 No.10 in G minor
~ヴァイオリン独奏:南紫音 Violin: Shion Minami
---休憩---
■シュニトケ A. G. Schnittke
モーツ・アルト・ア・ラ・ハイドン
Moz-Art a la Haydn
~ヴァイオリン独奏:松井直・江原千絵 Violin: Naoki Matsui/Chie Ebara
■モーツァルト W. A. Mozart
交響曲 第40番 ト短調 K.550
Symphony No.40 in G minor K.550
第1楽章 モルト・アレグロ ト短調
1st.Mov. Molto allegro in G minor
第2楽章 アンダンテ 変ホ長調
2nd.Mov. Andante in E flat major
第3楽章 メヌエットとトリオ(アレグレット) ト短調・ト長調
3rd.Mov. Menuet and Trio (Allegretto) in G minor/G major
第4楽章 フィナーレ(アレグロ・アッサイ) ト短調
4th.Mov. Finale (Allegro assai) in G minor
(アンコール)
■モーツァルト W. A. Mozart
ディヴェルティメント 第17番 ニ長調 K.334(320b)より
第3楽章 メヌエット ニ長調
Divertimento No.17 in D major K.334(320b)
3rd Mov. Menuet in D major