かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

金沢歌劇座オペラ第2弾「ラ・ボエーム」

今年3月の�達落とし公演「カルメン」以来、待望の金沢歌劇座オペラ第2弾であります。オペラ初体験の友人Kをお誘いした今回は、1階最前列という絶好のチケットをゲット。眼下はオーケストラピットです。OEKのみなさんの演奏が至近距離で見られます。

そして何と言ってもステージが近い! 舞台両端の字幕電光板を見るために大きく首を横に向けなければならないという意外な難点もありましたが、肝心の演者の姿はまさに目の前。オペラグラスがなくとも表情までばっちりわかります。現田マエストロの的確な指揮により音楽も効果的に展開されていますから、字幕を見損なってもそんなに不都合を感じませんでした。

ラ・ボエーム」とはフランス語で「ボヘミアン」のこと。貧しくとも自由奔放に暮らすパリの若い芸術家たちの青春群像劇です。今回のキャストは、東京藝術大学で学ぶオペラ歌手の卵たち中心のフレッシュな顔ぶれ。芸術に夢を馳せる若者たちの物語には、ふさわしいキャスティングといえましょう。

ミミ役の田井中悠美さんは可憐で薄幸な感じがよく出ていました。他方、ムゼッタ役の藤谷佳奈枝さんは迫力満点。有名な「ムゼッタのワルツ」も艶と張りのある歌声で堂々と唄いきり、本日ナンバーワンのブラーヴァもの。脳内でその姿が藤原紀香に変換されるくらいの魅惑さでした。もっとも、そうして幻想が膨らんでしまう分、脚線美を披露する場面は実際にはアレ?ってなってしまいます。まあ、藤原紀香と比べるのは誰だって酷な話ですがね。

個人的には、ロドルフォ役の西村悟さんの歌声が伸びやかで素晴らしいと思いました。背も高く、けっこうイケメンで、スター性もあるのではないでしょうか。将来有望な逸材とお見受けします。

ということで、今回もおおいに堪能しました。予算的にはアマチュア市民オペラよりちょっとマシな程度でしょうが、やっぱりオペラは素敵です。満足、大満足です。

次回の金沢歌劇座オペラ第3弾は2009年7月18日(土)、プッチーニトゥーランドット」だそうです。そして、指揮はついに井上道義マエストロが登場します(そういえば、今回の「ラ・ボエーム」に井上さんも来館されていたようですね。休憩時にお見かけしました)。主役のソリストは海外から招き、狂言師茂山千之丞さんが演出を担当するとのこと。またまた意欲的なプログラムになりそうで、おおいに楽しみです。もちろん次回も観に行きますよ! また最前列を確保できれば最高なのですがね!

オーケストラ・アンサンブル金沢プロデュース
第2回金沢歌劇座オペラ公演
プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム

日時:2008年12月11日(木)19:00~
会場:金沢歌劇座

指揮:現田茂夫
管弦楽オーケストラ・アンサンブル金沢
コンサートマスター:松井直

演出:直井研二
音楽監督:直野資

ミミ:田井中悠美(ソプラノ)
ロドルフォ(詩人):西村悟(テノール
マルチェッロ(画家):今尾滋(バリトン
ショナール(音楽家):増原英也(バリトン
コッリーネ(哲学家):黒木純(バス)
ムゼッタ:藤谷佳奈枝(ソプラノ)
ベノア(家主)・アルチンドロ(高官):安藤常光(バリトン
パルピニョール(行商人):新海康仁(テノール

合唱:金沢カペラ合唱団(合唱指揮:山瀬泰吾)
児童合唱:OEKエンジェルコーラス(指導:山崎陽子・清水志津)
バンダ:石川トランペットソサエティ金沢大学フィルハーモニー管弦楽団


プッチーニ Giacomo Puccini
歌劇「ラ・ボエーム」 La Boh���me
(全4幕 原語上演 字幕付)Opera in four Acts

■第一幕 屋根裏部屋にて
 Act I At a Garret

■第二幕 カルティエ・ラタンで
 Act II In the Latin Quarter

---休憩---

■第三幕 アンフェノールの税関
 ACT III The Enfer Barrier

---休憩---

■第四幕 第一幕と同じ屋根裏部屋
 Act IV At a Garret (Aame garret as Act I)