かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

テレビ的なネタ目線の北京五輪ベスト10

北京五輪も終わってしまいました。いわゆる名場面というのもたくさんありましたが、ここはひとつテレビウォッチャーらしく、テレビ的なネタという観点から印象に残ったシーンのベスト10をあげてみたいと思います。

第1位 ソフトボール女子 日本チーム【金】

解説の宇津木妙子さん(元日本代表監督)の喜怒哀楽。野投手の炎の3連投は日本の五輪史上に残る伝説となりましたが、その一球一打にいち早く「よしっ!」「ああっ!」「オッケー!」「いけーっ!!」と反応し、われわれ視聴者と感情を完全にシンクロさせたのが宇津木さんの実況解説でした。準決勝米国戦の延長タイブレーカーで、なかなかバントでランナーを進められない日本チームに「ここは小細工はいらないんです。確実に送ることです」と苛立つ宇津木さん。3位決定戦(豪州戦)で7回2死から同点本塁打を打たれた場面、解説という立場も忘れて「あ゛~~っっ!!」と物凄い声で絶叫して悔しがる宇津木さん。勇ましく、頼もしく、いずれもわたしたちの思いを代弁しているようでした。そして、決勝戦。最後の打者を打ち取った瞬間、宇津木さんは「やったー!!!」と喜びを爆発させます。続く声は涙にまみれ、もはや言葉になりません。過去何度も監督として挑戦して苦杯を飲まされてきた相手を破っての世界一。まさに悲願が叶った瞬間だったのです。宇津木さんの喜びようを観てそのことをわたしたち視聴者も我が事のように実感し、あらためて真摯に祝福することができたのでした。

第2位 柔道男子100キロ超級 石井慧選手【金】

解説の篠原信一さん(シドニー五輪100キロ超級銀メダル)の大胆予言。準々決勝の時点で、当日の石井選手の調子、他の有力選手の勝ち上がり状況などをみて、「わたし、断言します。石井は今日、金を獲りますね」と断言。慌てる実況の道谷アナウンサーに「安心して実況してください」と自信満々でした。予言どおり見事石井選手は優勝したのですが、石井選手が調子に乗って奔放にインタビューに答えるのを聞いた後、篠原さんは「石井はあまり喋らないほうがいいです」とかましました。

第3位 レスリングフリースタイル女子55キロ級 吉田沙保里選手【金】


2連覇を果たした吉田選手のウィニングランの際、画面に映った観客席の中に、金の全身タイツ姿の江頭2:50=エガちゃんの姿が!「あ!?エガちゃん!?」と思わず声を上げ一瞬目を疑いましたが、翌日の報道でやはり本人で間違いないことが確認されました。吉田選手のファンで、プライベートで応援に駆けつけたようです。ちょんまげのズラをかぶった若い男性や、おにぎりのかぶり物の女性(結構かわいい)もいくつかの会場で見かけました。

第4位 陸上男子400mリレー 日本(塚原直貴/末続慎吾/高平慎士/朝原宣治)【銅】

陸上男子トラック競技で80年ぶりの快挙を成し遂げた日本チーム。レース後のインタビューで、4人がそれぞれのスタイルで思いを表現しているのがよかったです。興奮のあまり何を言ってるのかわからない最年少の塚原選手。先人たちの積み重ねに敬意の念を示して涙ぐんだ末続選手。おとなしい印象とは一転、涙でぐちゃぐちゃになった小顔の高平選手。そして、長年男子短距離界を牽引し有終の美を飾った最高の結果に万感せまる朝原選手。みんな最高でした。

第5位 競泳男子100m/200m平泳ぎ 北島康介選手【金(世界新)/金】

100mで世界新を叩きだし咆哮と涙の金メダルを獲得した北島選手は、200mも続けて優勝して余裕のインタビューを受けていました(世界記録が出せずに悔しがり周囲を唖然とさせました)。その際、着用していた水着は記録連発と話題を呼んだスピード社のレーザーレーサーでしたが、ものすごくタイトに締め付ける水着なので、みんなレース後は水着を腰まで下げていました。ところが北島選手は少し度が過ぎたようで、インタビュー後の後姿は、半ケツが出ておりました。きゃー。

第6位 柔道女子78キロ超級 塚田真希選手【銀】

決勝で残り数秒で逆転の背負い投げを決められ目前の金メダルを逃してしまったのは実に残念でした。敗戦直後、しばらく解説の阿武教子さんも泣き崩れたらしく、しばし言葉を失っていたのがショックの大きさを物語っていました。いい柔道をしていただけに彼女には本当に勝たせてあげたかったのですが・・・。でも、表彰式で素晴らしい笑顔を見せていたのでほっとしました。あと、選手入場口で塚田選手が出番を待っているとき、鼻をほじっているシーンが映し出されてしまいました。僕は少なくとも2回目撃しました。そんなところ映さないでくれ~!!

第7位 卓球女子団体 日本(福岡春菜/平野早矢香/福原愛)【4位】

敗者復活戦の香港戦、銅メダルをかけた韓国戦、ともに生中継でフルにがっつり見ました。卓球をこんなに長時間見たのは初めてです。最後は残念でしたが、いやらしい韓国のカットマン相手に大健闘だったといえましょう。試合中はタイムブレイクをとることがあるのですが、その際、福原選手や平野選手がしきりにアドバイスの言葉をかけていましたが、近藤欽司監督は試合を収録していたビデオカメラを一時停止したあとは横でふむふむと聞いているだけというのがツボでした。

第8位 陸上男子100m ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)【金(世界新)】

9秒69という前人未到世界新記録で金メダル。ゴールまでまだ距離がある時点で横を向き胸をたたいて走り抜けるVTRを振り返りながら、数々の金メダルを名言で実況してきたNHK刈屋富士雄アナウンサーは「世紀の欽ちゃん走り」と評しました。これは悪ノリ?

第9位 体操男子 種目別鉄棒 ファビアン・ハンブッヘン選手(ドイツ)【銅】

日本は団体銀、個人総合で内村選手が銀と素晴らしい結果を残しましたが、そのほかに僕が気になって観ていたのがこのドイツのハンブッヘン選手です。ドイツは団体で4位、個人種目別でも床運動4位、平行棒も4位と、あと一歩でメダルに届きません。そのたびに切な~い表情を見せるのが気の毒でならず、次第に応援するようになりました。そして種目別競技の最終日、鉄棒でついに銅メダルを獲得しました。鉄棒種目には日本人選手(中瀬選手と冨田選手)も出場していたのでその点は心苦しいのですが、それはそれとしてハンブッヘン選手を心から祝福させていただきました。

第10位 野球男子 日本チーム【4位】

あまりテレビ的なネタというのはないのですが、やはり言及せねばなりますまい。ご存知の通りまったく不本意な結果に終わりました。準決勝以降、ドラゴンズファンとしては、岩瀬も憲伸も、もうこれ以上投げさせないで~と痛切に思っていました。