かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

ミミにイチバン!「オーケストラの日」 ウェルカム・スプリング・コンサート

年に1度のウェルカム・スプリング・コンサート。今年はOEKのほかに、石川県ジュニアオーケストラと金沢交響楽団も出演します。

まずは石川県ジュニアオーケストラ。ヴァイオリンが異常に多いです。楽団全体の楽器編成などは二の次で、子供なのでまずは各自が希望する楽器をそのままやらせてあげるのでしょう。足りない楽器は、OEKの大澤さんなど大人の助っ人が参加していました。曲はベト7の第1楽章と花のワルツ。

続いてアマオケの金沢交響楽団。井上マエストロが指揮をします。前日のリハーサルで特訓したようですが、それでも「コリオラン」は(特に冒頭などは)緊張感たっぷりでした。やはりベートーヴェンは手ごわい。「ゴッドファーザー」と「サウンドオブミュージック」は安心して聴けました。

休憩を挟んでいよいよOEKが登場。OEKの女性団員3人がソリストを務めます。OEK設立時からのメンバーである岡本さんはピッコロの可愛らしい曲。ピアソラの春を颯爽と弾いたヴァイオリンの竹中さんは元気なお嬢さん。おとなしい印象の上島さんはヴィエニャフスキの渋いコンチェルト。井上さんによる演奏後のインタビューでもそれぞれのキャラクターが伺われて興味深かったです。引き続きアルトサクソフォーン奏者の作田聖美さんとの共演。モーリスの「プロヴァンスの風景」というフランスのカッコいい曲。

指揮者体験コーナー。青年と少女とおじさまの3人が「運命」の指揮に挑戦します。全員音楽経験者なのですが、それでもやはりまったく難しい。全員玉砕。意図していたテンポより必ずずいぶん遅くなってしまいます。まあ、「運命」の冒頭なんて特に難しいですわな。少なくともわたしは絶対振れる気がしない。井上さんでさえ、昨年秋の定期公演ツアーで「運命」を振り続けて肩を壊したそうです。

で、結局は井上さんが「運命」の第1楽章を振ってくれるわけです。当然ですが、さすがに完璧、満足です。

アンコール。「隣町に幸せな人がいます」という紹介で、松井秀喜公式応援歌「栄光(ひかり)の道」。ヤンキース松井選手が結婚会見した直後だったので、会場も手拍子で盛り上がります。そして曲の最後、結婚行進曲に変わりフィナーレ。井上マエストロの粋な演出が花を添えました。

日時:2008年3月30日(日)開演13:30
会場:石川県立音楽堂コンサートホール

《第1部》13:30~
管弦楽:石川県ジュニアオーケストラ
指揮:鈴木織衛

ベートーヴェン
 交響曲第7番イ長調作品92より 第1楽章

チャイコフスキー
 バレエ音楽くるみ割り人形」より「花のワルツ」

《第2部》14:00~
管弦楽:金沢交響楽団
指揮:井上道義

ベートーヴェン
 序曲「コリオラン」作品62

ニーノ・ロータ
 映画「ゴッドファーザー」より「愛のテーマ」

■リチャード・ロジャース
 サウンド・オブ・ミュージック

--- 休憩 ---

《第3部》15:00~
管弦楽オーケストラ・アンサンブル金沢
指揮:井上道義

■ヴィヴァルディ
 ピッコロ協奏曲より 第1楽章
 ~ピッコロ独奏:岡本えり子

ピアソラ
 ブエノスアイレスの春
 ~ヴァイオリン独奏:竹中のりこ

ヴィエニャフスキ
 ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調より 第2楽章
 ~ヴァイオリン独奏:上島淳子

■モーリス
 プロヴァンスの風景
 ~アルトサクソフォーン独奏:作田聖美

[指揮者体験コーナー]
 君の「運命」を聴かせろ!

ベートーヴェン
 交響曲第5番ハ短調「運命」作品67より 第1楽章

(アンコール)
宮川彬良松井秀喜公式応援歌「栄光(ひかり)の道」
メンデルスゾーン真夏の夜の夢より「結婚行進曲」