かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

陰日向に咲く

劇団ひとりさんの原作は未読なのですが、よく練られたおはなしだと思いました。

陰日向に咲く
陰日向に咲く劇団ひとり

幻冬舎 2006-01
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おすすめ平均 star
star登場人物のつながりが絶妙
star劇団ひとりは100年にひとり、かも。
star文句なしの一冊

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登場人物はそれぞれにダメなやつです。もっとも、そのダメさ加減はほどよく愛らしく、本質的にはいいやつばかりです。そして、そんな彼ら彼女らの結びつきが明らかになるにつれ、彼ら彼女らが抱えるいろんなダメなことが一気に収束していきます。そのさまは見事であります。

で、ここから早くも脱線します。
このキャスティング、俳優さん相互の結びつきというか、過去のドラマ共演歴的にもかなりおもしろいものがあります。

たとえば、岡田准一くんは「タイガー&ドラゴン」では西田敏行さんの息子でした。
あるいは「純情きらり」では三浦友和さんと宮崎あおいさんが親子でした。
そして、この映画ではこのひとたちの関係性こそが非常に興味深くなっているのです。

タイガー&ドラゴン」に関していえば、ヒロインは伊東美咲さんでした。彼女はこの映画には出ていないのですが、同じく彼女がヒロインを演じた「電車男」でしたら、主役の伊藤淳史くんが出演しています。「タイガー&ドラゴン」が落語のおはなしだったのに対して、この映画では漫才です。で、相方が宮崎あおいさんなわけです。そういえば原作の劇団ひとりさんは、「純情きらり」で宮崎あおいさんの初恋の人であり、「電車男」では伊藤淳史くんのオタク師匠を演じてました。

また、「電車男」といえばアキバです。物語冒頭、岡田くんが塚本高史くんと遭遇するのもアキバです。アキバでのこのツーショットというのは「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」でもみたような。木更津メンバーといえばバスガイドの平岩紙さんもそうですが、彼女は塚本くんが鉄ちゃんを演じた「特急田中3号」にも出ていたのでした。これもオタク系のお話ですね。そういえば塚本くんは「タイガー&ドラゴン」にも出ています。

…と、こんなことがついつい頭に浮かび、その共演パズルをつなげて愉しみを覚え、ひそかにニヤけておりました。

しかし、平山あやさんだけは、残念ながら誰とも結びつきが思い浮かびませんでした。
この点は不覚です。

(2008/1/28@ユナイテッド・シネマ金沢)

★★★★


(2008/1/30 追記)
なお、あらためて平山あやさんの出演歴を調べてみたところ、「釣りバカ日誌」では西田敏行さんの同僚(部下)でした。
また、近藤公園さんはこの作品では平山あやさん扮する「みゃーこ」親衛隊のひとりですが、平山さんがヒロイン役だった「ウォーターボーイズ」では、近藤公園さんがメイン5人組のひとり(ガリ勉くんの役)でした。
あと、「ラヴァーズ・キス」という主演映画では、妹役が宮崎あおいさんだったそうです(この映画は知りません。すみません)。