かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

あかね空

原作本は持っているのですが、未読です。でも、2時間でおさめるのにたぶん相当苦労したのだろうなあということは想像できます。展開があまりにも急で、相州屋夫妻のエピソードが余談に見えるくらい浮いてしまっていました。詰め込みすぎて散漫になってるんじゃないの?と。

ところが、傳蔵親分の登場で最後は見事にばちっと収斂されていきます。痛快なラストです。ああたぶん原作はとてつもなく興奮するのだろうな~と思ってしまいます。

あかね空
あかね空山本 一力

おすすめ平均
stars泣いちゃいました☆
stars市井物の秀作
stars泣きました。
stars脚本みたいな感じ
stars心地よい熱気を帯びた小説

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…って、そう思わせてしまったら映画としては失敗ですよね。

役者さんの演技は最高なのですよ。対照的な2つの役を演じた内野聖陽さんに、少女と母の2つの時代を演じた中谷美紀さん。このお二人が本当に素晴らしいだけに、実にもったいないと思ってしまうのです。いっそNHK木曜時代劇で全6話くらいのお話だったら、詰め込み感も解消されて、「蝉しぐれ」級の名作になったかもしれません。

★★★

蝉しぐれ
蝉しぐれ内野聖陽 藤沢周平 水野真紀

おすすめ平均
starsとても格調高い素晴らしい作品です
stars完璧。
starsこれだけの内容なら
stars死にゆく者の気持ちとは
stars涙が止まらない!!

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