かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

金聖響×OEKのオペラ「コシ・ファン・トゥッテ」

オーケストラ・アンサンブル金沢
第215回定期公演ファンタジーシリーズ

日時:2007年1月28日(日)15:00~
会場:石川県立音楽堂コンサートホール

モーツァルト 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」KV.588
(コンサートホールオペラ形式)

フィオルディリージ:尾崎比佐子(ソプラノ)
ドラベッラ:福住恭子(ソプラノ)
フェランド:谷浩一郎(テノール
グリエルモ:迎肇聡(バス)
デスピーナ:田邉織恵(ソプラノ)
ドン・アルフォンゾ:安藤常光(バリトン

合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団
   アンサンブル・アウスレーゼ
語り:竹崎利信

指揮:金聖響
合唱指揮:安藤常光
管弦楽オーケストラ・アンサンブル金沢
演出:林誠


初のオペラ観賞ですよ!

ただし、オペラといっても、オーケストラピットがあってステージ上にセットを組んで…というものではなく(県立音楽堂はそういう構造になってない)、「コンサートホールオペラ形式」というかたちをとっていました。つまり、指揮者とOEKのみなさんもステージ上にあがり、ステージ後方にさらに高い舞台を設けてそこでソリストの方々が歌唱をするというものです。

あと、レチタティーヴォ(唄のうち台詞調の部分)が大幅にカットされる一方で、そのかわり曲の合い間に竹崎さんという語り手の方による解説がありました。竹崎さんが会場内のいろんなところに現れては関西弁を駆使しておもしろおかしくこれから起こる出来事をお話しされます。わたしとしては初めてのオペラですし、イタリア語など当然わかるはずもないので、今回は純粋に音楽を楽しもう、お芝居の要素は雰囲気だけ味わえればいいや~と思っていたのですけど、おかげでじゅうぶんお芝居としても楽しめました。

金聖響さんはいつものように対向配置&ノンビブラートの古楽奏法。軽やかでキレがあって、またもや心地いいです。ソリストの方々は皆さんお若く、青臭い恋愛の雰囲気にむしろ合ってました。特に召使いデスピーナ役の田邉さんは素晴らしかった!軽快な歌声も、コミカルな演技や表情も含めてとってもチャーミングでした。

なお、今回はわたしの定期公演のシリーズには含まれていない公演でした。そこで、いつもとは違いフンパツして1階中央やや後方の座席をとったのですが、あまり傾斜がないため前の人が視線に入ってしまいます。この点は期待外れですこし残念でしたけど。

B00005FL1Oモーツァルト:コシ・ファン・ト
カーザ(リーザ・デラ) ウィーン国立歌劇場合唱団 ローゼ(エミー)
ユニバーサルクラシック 1995-07-01

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以下、曲目詳細。
■序曲

■第一幕
 第1番 三重唱(フェランド/グリエルモ/ドン・アルフォンゾ)
 「そんなことドラベッラにはできないぞ」

 第3番 三重唱(フェランド/グリエルモ/ドン・アルフォンゾ)
 「素敵なセレナーデをやりたいな」

 第4番 二重唱(フィオルディリージ/ドラベッラ)
 「ご覧なさい、妹よ」

 第5番 レチタティーヴォ~アリア(ドン・アルフォンゾ)
 「言いたいけれど、勇気が出ない」

 第6番 五重唱(フィオルディリージ/ドラベッラ/フェランド/グリエルモ/ドン・アルフォンゾ)
 「ああ神よ! この足は」

 第8番 合唱「楽しきかな軍隊生活は」

 第8番a 五重唱(フィオルディリージ/ドラベッラ/フェランド/グリエルモ/ドン・アルフォンゾ)
 「毎日手紙をくださいね」

 第9番 合唱

 第10番 三重唱(フィオルディリージ/ドラベッラ/ドン・アルフォンゾ)
 「風はおだやかに、波は静かなれ」~レチタティーヴォ

 第13番 六重唱(フィオルディリージ/ドラベッラ/フェランド/グリエルモ/デスピーナ/ドン・アルフォンゾ)
 「麗しのデスピーナさんに」

 レチタティーヴォ(フィオルディリージ)

 第14番 アリア(フィオルディリージ)
 「岩のように決して動かない」

 第16番 三重唱(フェランド/グリエルモ/ドン・アルフォンゾ)
 「笑うのかね?」

 第17番 アリア(フェランド)
 「恋人の愛の息吹きは」

 第18番 終曲「ああ、ほんの一瞬のうちに」

--- 休憩 ---

■第二幕
 第19番 アリア(デスピーナ)
 「女が15にもなれば」

 レチタティーヴォ(フィオルディリージ/ドラベッラ)

 第20番 二重唱(フィオルディリージ/ドラベッラ)
 「あの黒髪の方にするわ」

 第21番 二重唱(フェランド/グリエルモ)+合唱
 「甘く優しいそよ風よ」

 第22番 四重唱(フェランド/グリエルモ/デスピーナ/ドン・アルフォンゾ)
 「お手をどうぞさあこちらへ」

 第23番 二重唱(ドラベッラ/グリエルモ)
 「このハートを贈ります」

 第26番 アリア(グリエルモ)
 「女性の皆さん、あんた方は」

 第28番 アリア(ドラベッラ)
 「恋は盗人、誘惑の蛇よ」

 第29番 二重唱(フィオルディリージ/フェランド)
 「もうすぐ彼の腕の中に」

 第30番 アリア(ドン・アルフォンゾ)
 「女はみんなこうしたもの。人は非難するが私は許す」

 第31番 終曲(全員)「さあ早く、松明に火を灯しましょう」