かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

プロデューサーズ

なんと品がなく、悪趣味で、差別的で、醜悪なことか。

しょっぱなから下ネタが炸裂し、
ナチを徹底的にこきおろす。
ゲイをあからさまに笑い者にし、
老婦人をステレオタイプにコケにする。

だが・・・・悔しいことに、最高におもしろい!
私の貧弱な倫理観など、すっかり笑い飛ばされてしまった。
こういうの、大好きだ。

なんといっても主役の二人が抜群。
とりわけビアリストック役のネイサン・レインは、
存在それ自体がすでに喜劇だ。

話の筋も容易に読めるし、ヒロインも綺麗じゃないし(狙い?)、
とにかく下品で、まったくどうしようもない映画である。
でも、おもしろいと思ってしまったものはしょうがない。

下品と言えば、私の前に座っていた3人組がまさにそう。
空いているのをいいことに前の座席に足を放り出し、
上映中にべちゃべちゃと喋り、うろうろと席を立つ。
そして予想通り、エンドロールが流れ出すと、
すぐにガヤガヤと退出していった。
エンドロールまでが作品の一部だと考える私にとっては、
まことに遺憾な連中だ。

だが、エンディング曲のラストにこそ爆笑の一撃があったのだ!
くわえて、その後にもカーテンコール風のおまけつき。
下品ではあるが、笑いに徹した良質なコメディは、
ただ下品なだけの観客を排除することに成功したのだ。
うへへ、ざまーみろ!

公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/theproducers/