かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【音楽堂室内楽シリーズ第2回】IMA&OEK チェンバーコンサート

先日20周年スペシャルコンサートが開かれた「いしかわミュージックアカデミー(IMA)」は、講師陣も豪華です。その講師陣がオーケストラ・アンサンブル金沢のメンバーとともに室内楽を披露するのも毎年恒例になっており、楽しみにしているのであります。今年は講師のレジス・パスキエさんやロラン・ドガレイユさんらの馴染みの深いフランス音楽のプログラムでした。

最初はラヴェル弦楽四重奏曲原田幸一郎さんは例年この演奏会では第2ヴァイオリンやヴィオラを弾いたりして黒子に回ることが多かったように思いますが、今回はリードを取りました。滑らかなやわらかさと鋭い力強さのメリハリが効いていて、とても心地よい時間でした。

続いてドビュッシーのヴァイオリンソナタ。ドガレイユさんの茶目っ気あふれる豊かなヴァイオリンに鈴木さんの柔軟なピアノを堪能。

ラヴェルの序奏とアレグロ。フルート・クラリネット・ハープの音色が鮮やかでアンサンブルも見事。

後半はがっつりフランクのピアノ五重奏曲。これはすごかった。特にパスキエさんのいつものように気迫のこもったヴァイオリン! そして弦の他の三人がそれに食らいつき、4弦のパワーが一体となったところに、ピアノのハエスン・パイクさんが単身堂々と立ち向かっていくという、非常に聴き応えのあるスリリングな演奏が展開されました。パスキエさんはやはりすごいなあと再確認。今年も大満足の演奏会でした。

 

音楽堂室内楽シリーズ 第2回
IMA&OEKチェンバーコンサート
2017年8月22日(火)19:00開演
石川県立音楽堂 交流ホール

ラヴェル弦楽四重奏曲 へ長調
 第1ヴァイオリン:原田幸一郎
 第2ヴァイオリン:ヴォーン・ヒューズ
 ヴィオラ:丸山萌音揮
 チェロ:毛利伯郎 

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
 ヴァイオリン:ロラン・ドガレイユ
 ピアノ:鈴木慎崇

ラヴェル:序奏とアレグロ
 第1ヴァイオリン:ホァン・モンラ
 第2ヴァイオリン:神谷美千子
 ヴィオラ:石黒靖典
 チェロ:大澤明
 フルート:岡本えり子
 クラリネット:遠藤文江
 ハープ:平尾祐紀子

(休憩)

■フランク:ピアノ五重奏曲 ヘ短調
 第1ヴァイオリン:レジス・パスキエ
 第2ヴァイオリン:神谷美千子
 ヴィオラ:丸山萌音揮
 チェロ:毛利伯郎
 ピアノ:ハエスン・パイク