かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

古田の涙を見たか

スト突入!古田号泣&誤算…板挟みで苦渋の決断
 - ZAKZAK 2004/09/18
 大粒の涙が自然とこぼれ落ちた。約10時間にわたって行われ、決裂に至った労使交渉後、スト決行の経緯と決意を語るために出演した17日深夜のフジテレビ系「すぽると」で、古田選手会長は号泣した。

野球ファンのために戦う結果、野球ファンの最大の楽しみを奪うことになる。このジレンマに一番悩んだのは古田会長であろう。その決断を、プロ野球70年の歴史上、初めて彼が下す。なんと重い決断であろうか。自分達は正しい。そう信じてはいても、結果としてファンに迷惑をかけてしまった・・・その罪悪感は、想像を絶するほど深い。そんな中、ファンから逆に温かい励ましの声援を送られたとしたら。プロ野球の未来をほとんどひとりで背負って戦ってきた男の眼から、涙が溢れるのも無理はない。

経営者側は、この古田の涙を見たか。涙する弱者は守られるべきだなどいうセンチメンタリズムではなく、「野球への愛」があるかどうかというプロ野球経営の意志の問題である。球団からの損害賠償は「法的には」少なくとも認められる余地はあろう。だが、「経営的には」まったく得策ではない。ますます自分達には「野球への愛」がないことを表明することになる。すなわち、自分達はプロ野球経営に対する意志が乏しく、経営者の資格がないと自白していることと同義なのである。もっとも、経営能力が欠落した球団幹部のことだから、そんなことすら分からないのかもしれない。だとすれば救いようがない。末期的だ。

#「球団幹部」。Macことえりでは最初、「糾弾患部」と誤変換されてしまったが、あながち間違いでもない。