かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

自らの無能をさらけ出すコミッショナ-・球団経営者たち

「来季の加盟困難」 根来コミッショナー見解
 ― 神戸新聞ニュース 2004/09/15
プロ野球根来泰周コミッショナーは十五日、インターネット商店街最大手の「楽天」が球団経営に乗り出す方向で検討に入ったことについて、「申請が出ればどういう企業でも審査はする」とした上で、「それでも時間的に見て、来季からということは難しい」と話し、来年からの公式戦参加に否定的な見解を示した。

楽天ライブドアの意思決定・行動開始の速さにくらべ、球界首脳たちの何と悠長なことか。これで彼らの来季からの加盟が認められなければ、ぐっと膨らんだファンの期待感が一挙に失望へと変わる。その罪は深い。

Jリーグ経営諮問委員会委員などを歴任した経済産業研究所上席研究員・広瀬一郎氏のコラムが実に的を得ている。

プロ野球再編問題の本質を考える~経営者やコミッショナーに求められるものは?~
 ― スポーツナビ 2004/09/16

当コラムで広瀬氏は、球団経営者には第一に「経営意志」が必要であり、野球に愛を持つことがプロ野球経営にとって必要条件であるとした上で、
第二に「経営能力」、第三に「経営責任」がある。通常この2者が一致しなければ経営はうまくいかない。が、現下のプロ野球経営陣の顔ぶれを見ると、これらの間に乖離(かいり)がうかがえる。毎年数十億円の赤字という実績が、その乖離を実証しているのだ。「経営責任」は「リスクテーク」の問題でもあるから、「数十億円」の赤字負担をしている以上、「経営責任を果たしている」と言うことはできる。が、何年も赤字を負担しているのであれば、経営能力には疑問を呈せざるを得まい。

と指摘する。まさにわが意を得たり。来季をシミュレーションして試算した結果、交流戦をやっても依然として赤字だなどと、ぬけぬけと言い放ったが、ならば、球団合併しただけでは何の解決にもなっていないということの証左ではないか。

広瀬氏は、続いてコミッショナーについても言及する。
現在の状況に対応するためにコミッショナーに求められているのは、「法律家」としての専門性でもなければ、「調停役」の機能でもない。「リーダーシップを持った提案者」であり、「企業家」が求められているのである。MLBのセリグコミッショナーしかり、あるいはNBAのデービッド・スターンしかり。無論、Jリーグの川淵さんもそういう人材であり、機能を果たしてきたのである(スターンは弁護士の資格を有しているが、彼の名声は法律家としてのものではない。「アイデアと実行」の人だからである)。

コミッショナーは薄っぺらい一枚のメモをもって調停めいたことを試みた。ストが決行されたら辞任する覚悟だという。どうぞさっさと辞めておくれ。