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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【OEK定期300PH】祝・300回!!井上道義&OEK「黄金時代」オール・ショスタコーヴィチ・プログラム(2011/05/13@石川県立音楽堂コンサートホール)

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この日のOEK定期公演は記念すべき第300回の記念公演! ぼくがはじめてOEKの定期公演に行ったのは2006年1月の第194回定期公演で、その数ヶ月後に第200回の記念公演を迎えました。そしてそれから5年。その間、初代音楽監督の岩城さんが亡くなり、井上道義さんが次代音楽監督に就任、ぼくも定期会員になり、コンスタントにOEKに親しんできました。幸せなことです。

300回の記念公演は、井上マエストロお得意のショスタコーヴィチ! 200回の時はシェエラザードでしたが、同じロシア物でもショスタコーヴィチというのがさすが井上さんらしいひとひねりです。開演前のロビーコンサートもショスタコーヴィチの楽曲から、「弦楽四重奏のための2つの小品」。チェロの大澤さん率いるOEK弦楽メンバーによるこの演奏、実はこれがとっても素晴らしかった…! 第1曲は歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」のアリアの変奏曲「エレジー」、第2曲はこの日演奏する「黄金時代」組曲の第3曲「ポルカ」の弦楽編曲版。第1曲「エレジー」では切なく美しい旋律でしっとりと聴かせ、第2曲「ポルカ」は一転して、あちこち不規則に飛び跳ねるような奔放な曲。わずか数分の曲ですがショスタコーヴィチの溢れ出る才気が垣間見られます。

さて本番。今日はさすがに普段より編成が大きいです。まずはバレエ組曲「黄金時代」。このバレエは、西側のスポーツ大会に出場したソ連のサッカーチームが、西側の享楽的で誘惑的な策略に屈せず、見事勝利を得るという、いかにもソ連当局が好みそうな筋書き(笑)。しかしそれをあえて大真面目にエンターテインメント化することで、逆にその滑稽さが透けて見えるというか…ショスタコーヴィチのアイロニックな一面が発揮されたといえるかもしれません。井上さんは早くもノリノリ、各ソロパートの活躍も見ものでした。

次はヴァイオリン協奏曲第1番。1曲目とガラっと変わって、沈鬱で重厚な雰囲気が漂います。そんな緊張感溢れる曲を、ボリス・ベルキンさんが隙のない技巧でじっくりと演奏。第3楽章のカデンツァから第4楽章への怒涛の流れは圧巻でした。

後半は交響曲第1番。各パートの独奏が次々と出てきて、OEKメンバー個人の活躍が随所に現れます。こういった記念公演にはふさわしいですね! というか、構成の複雑さといい表現の多彩さといい、現代音楽に足を踏み入れたかのようなこの交響曲はすごいですねえ。ショスタコーヴィチ19歳の時の作品、音楽学校の卒業制作というから恐れ入ります。あらゆる要素がぎっしり詰まったのこの曲、それぞれの箇所はとっても面白いのですけど、じっくり聴き終わるとさすがにぐったりしてしまいました(苦笑)。

アンコールはチャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズで、井上さんらしく華やかに終了。本編と趣きは全く異なりますが、これでいくぶん心身がほぐれましたね(笑)。

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オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第300回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
The 300th Subscription Concert / Philharmonie-serie

日時:2011年5月13日(金)19:00開演 Friday, 13 May 2011 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:井上道義 Michiyoshi Inoue, Conductor
管弦楽オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Abigail Young, Concertmaster

■D.ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
 バレエ組曲「黄金時代」作品22a
 "The Golden Age", op.22a

■D.ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
 ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
 Violin Concerto No.1 in A minor, op.77
 ~ヴァイオリン:ボリス・ベルキン Boris Belkin, Violin

--- 休憩 Intermission ---

■D.ショスタコーヴィチ Dmitri Shostakovich (1906-1975)
 交響曲 第1番 ヘ短調 作品10
 Sumphony No.1 in F minor, op.10

(アンコール Encore)
■P.I.チャイコフスキー Peter Ilyich Tchaikovsky (1840-1893)
 歌劇「エフゲニー・オネーギン」 より ポロネーズ
 Opera "Eugene Onegin"



終演後は、先日行った浅野本町のモグラキッチンでお食事を。
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その後はガレタッソ…
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