【OEK定期294M】濱真奈美&ルカ・ボディーニ:イタリアオペラアリア&カンツォーネ集(2011/2/2@石川県立音楽堂コンサートホール)
この日のOEK定期公演はイタリアオペラアリア&カンツォーネ特集。正直言って馴染みの薄い分野なのでさほど大きな期待はしていなかったのですが、いやいやどうして、これが存外に楽しい公演でした。独唱はソプラノが金沢出身(しかもぼくの高校の先輩!)の濱真奈美さん、テノールがイタリア人のルカ・ボディーニさん。この2人が素敵な歌声を披露してくれたわけです。
前半はイタリアオペラアリア。濱さんは迫力たっぷりに堂々と、ボディーニさんは伊達男っぽく軽やかに歌います。超有名曲はまあ「誰も寝てはならぬ」くらいで、その他はあまりメジャーとは言えない曲でしたが、なかなかに楽しめたと思います。
心底楽しめたのは後半のカンツォーネ!これこそ自ら進んでは絶対に聴かないジャンルではありますが、1曲1曲が短く、メロディも親しみやすいので、まるで飽きることはありません。とくにボディーニさんはイタリア人歌手の本領発揮という感じで、表情豊かに甘く歌いあげていきます。濱さんも表現力がじつに見事で、すっかりカンツォーネの世界に浸りました。OEKもヤングさんのノリノリのリードによる明るい演奏で花を添えます。本編最後はみんな知ってる「サンタ・ルチア」。
引き続きアンコールにはいったわけですが、ここでひとつサプライズが。ボディーニさんは舞台中央を通り過ぎ、上手に座るハープ奏者のもとへ。何事か耳打ちをしたあと、彼女の伴奏により「Happy Birthday to You」を歌い始めました。どうやらこの日は濱さんの誕生日だったそうで、本番中の突然のお祝いに濱さんはおおいに感激した模様。感極まって涙を堪らえていました。アンコール曲は「フニクリ・フニクラ」「マンマ」、そして「オー・ソレ・ミオ」。客席からは手拍子が巻き起こるなど、どれもおおいに気分が盛り上がりました。
小曲ながら親しみやすいメロディの数々は、どこかニューイヤー・コンサートを思わせるような華やかな雰囲気も演出し、思いのほかたっぷりと楽しむことができた夜でした。
前半はイタリアオペラアリア。濱さんは迫力たっぷりに堂々と、ボディーニさんは伊達男っぽく軽やかに歌います。超有名曲はまあ「誰も寝てはならぬ」くらいで、その他はあまりメジャーとは言えない曲でしたが、なかなかに楽しめたと思います。
心底楽しめたのは後半のカンツォーネ!これこそ自ら進んでは絶対に聴かないジャンルではありますが、1曲1曲が短く、メロディも親しみやすいので、まるで飽きることはありません。とくにボディーニさんはイタリア人歌手の本領発揮という感じで、表情豊かに甘く歌いあげていきます。濱さんも表現力がじつに見事で、すっかりカンツォーネの世界に浸りました。OEKもヤングさんのノリノリのリードによる明るい演奏で花を添えます。本編最後はみんな知ってる「サンタ・ルチア」。
引き続きアンコールにはいったわけですが、ここでひとつサプライズが。ボディーニさんは舞台中央を通り過ぎ、上手に座るハープ奏者のもとへ。何事か耳打ちをしたあと、彼女の伴奏により「Happy Birthday to You」を歌い始めました。どうやらこの日は濱さんの誕生日だったそうで、本番中の突然のお祝いに濱さんはおおいに感激した模様。感極まって涙を堪らえていました。アンコール曲は「フニクリ・フニクラ」「マンマ」、そして「オー・ソレ・ミオ」。客席からは手拍子が巻き起こるなど、どれもおおいに気分が盛り上がりました。
小曲ながら親しみやすいメロディの数々は、どこかニューイヤー・コンサートを思わせるような華やかな雰囲気も演出し、思いのほかたっぷりと楽しむことができた夜でした。
オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第294回定期公演マイスター・シリーズ
The 294th Subscription Concert / Meister-serie
日時:2011年2月2日(水)19:00開演 Wednesday, 2 February 2011 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:ジョルジオ・メッザノッテ Giorgio Mezzanotte, Conductor
独唱:濱真奈美(ソプラノ) Manami Hama, Soprano [★]
ルカ・ボディーニ(テノール) Luca Bodini, Tenor [☆]
編曲:ジャンフランコ・イウッツォリーノ Arrange: Gianfranco Iuzzolino, Composer [◇]
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Abigail Young, Concertmaster
第一部 イタリアオペラ・アリアより
Part 1: Italian Opera Arias
■G.ヴェルディ Giuseppe Verdi (1813-1901)
歌劇「ルイザ・ミラー」序曲
Luisa Miler, Overture
歌劇「オテロ」より“ 柳の歌~アヴェ・マリア” [★]
Otello, Canzone del salse - Ave Maria
歌劇「リゴレット」より “女心の歌” [☆]
Rigoletto, La donna e mobile qual piuma al vento
■A.ボイト Arrigo Boito (1842-1918)
歌劇「メフィストーフェレ」より“はるかに、はるかに” [★・☆]
Mefistofele, Lontano, lontano
■A.ポンキエルリ Amilcare Ponchielli (1834-1886)
歌劇「ジョコンダ」より“時の踊り”
La Gioconda, Danza dell'ore
■G.プッチーニ Giacomo Puccini (1858-1924)
歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ” [☆]
Turandot, Nessun dorma
■U.ジョルダーノ Umberto Giordano (1867-1948)
歌劇「フェドーラ」より“真実に光り輝く瞳” [★]
Fedora, O Grandi Occhi
■G.マルトゥッチ Giuseppe Martucci (1856–1909)
夜想曲
Notturno
■G.ヴェルディ Giuseppe Verdi (1813-1901)
歌劇「アイーダ」より“勝ちて帰れ” [★]
Aida, Ritorna vincitor!
歌劇「ドン・カルロ」より“天国で会える日を” [★・☆]
Don Carlo, Ma Lassu ci vedremo
--- 休憩 Intermission ---
第二部 カンツォーネより
Part 2: canzoni
■E.ベックッチ Ernesto Becucci (1845-1905) [◇]
私の愛する人よ Tesoro Mio
■P.A.ティリンデッリ Pier Adolfo Tirindelli (1858-1937) [◇]
春よ O Primavera [★]
■E.di カプア Eduardo di Capua (1865–1917) [◇]
マリア、マリ Maria, Mari [☆]
■F.P.トスティ Francesco Paolo Tosti (1846-1916) [◇]
最後の歌 L'ultima canzone [★]
■S.カルディッロ Salvatore Cardillo (1874-1947)
カタリ・カタリ Core'ngrato [☆]
■V.di キアラ Vincenzo di Chiara (1860-1916) [◇]
スペイン女性 La Spagnola [★]
■E.ベックッチ Ernesto Becucci (1845-1905) [◇]
フィレンツェからフィエーゾレまで Corsa elettrica de Firenza a Fiesole
■C.A.ビクシオ Cesare Andrea Bixio (1896-1978) [◇]
愛の歌 La canzone dell'amore [☆]
■E.de クルティス Ernesto de Curtis (1875-1937)
忘れな草 Non ti scordar di me [★]
■ナポリ民謡(T.コットラウ編曲) Canzone napoletana (arr: Teodoro Cottrau (1827-1879))
サンタ・ルチア Santa Lucia [★・☆]
(アンコール Encore)
■L.デンツァ Luigi Denza (1846-1922)
フニクリ・フニクラ Funicul���, Funicul���[★・☆]
■C.A.ビクシオ Cesare Andrea Bixio (1896-1978)
マンマ Mamma [★・☆]
■E.di カプア Eduardo di Capua (1865–1917)
オー・ソレ・ミオ O sole mio [★・☆]