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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

小曽根真 Road to Chopin@北國新聞赤羽ホール(2010/11/6)→グリエ・ジョー

今年5月のラ・フォル・ジュルネ金沢2010ショパンの即興演奏を披露した小曽根真さんとアナ・マリア・ヨペックさん。このときは演奏にすっかり惹き込まれてしまい、おおいに満足したのですが、このコンビによるコンサートがふたたび金沢で行われると聞いて、今回もさっそくチケット確保。香林坊にイルミネーションが灯る中、Jazz会からJZ主宰、Kトちゃん、Camillaさんとともに聴いてきました。

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開演時間となり、聴衆が固唾を呑んで小曽根さんが現れるであろうステージに注目。そんな中、小曽根さんは意表を突いて客席後方からニコニコと登場。客席中央付近には指揮者の大植英次さん(大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督)の姿もあり、小曽根さんと会話を交わしつつ和やかなムードでコンサートが始まりました。自身による曲間の軽妙なMCといい、クラシックの堅苦しさを払拭し、自分の世界に引っ張ってくる工夫だったのかもしれませんね。

まず最初は「雨だれ」と「子犬のワルツ」。定番曲が小曽根さん流のジャズのムードで演奏されました。「雨だれ」はニヒルでけだるいジャジーな感じ、「子犬」は明るく軽快でとってもラブリー。ただし後者はコロッコロと音が飛び跳ねていて、たしかにお茶目な子犬のようでしたが、じつは聴いてた最中は、なぜか自分の中で「華麗なるワルツ」に変換され誤認してたのでした…orz

次はマズルカの13番と24番。これがまさにラ・フォル・ジュルネ金沢2010で演奏された曲です。いまだに原曲を聴き込んでないせいも(おおいに)ありますが、華麗なるショパンの雰囲気はほとんど感じられません。独特のリズムが躍動し、胸がざわざわと騒ぐ感覚が甦ります。

小曽根さんオリジナルの「パンドラ」に続いて、前半最後はショパンエチュード第4番。意外にも正統的な演奏で、技巧の確かさが実感できました。

後半はショパン「ドゥムカ」からスタート。アナ・マリア・ヨペックさんが客席後方から唄いながら登場しました。このコンビの象徴ともいえる曲で、ラ・フォル・ジュルネ金沢2010でおおいに心を揺すぶられた覚えがあります。今回もヨペックさんの哀愁を帯びたハスキーな歌声は健在でした。

引き続きこのデュオによるマズルカ。そしてプレリュード第4番と、この曲に影響されたとされるアントニオ・カルロス・ジョビンボサノヴァハウ・インセンシティブ」。さらにポーランド民謡「ツラネチュカ」。ヨペックさんはピアノの蓋に顔を突っ込んで声を響かせたり、歩き回って床を踏み鳴らしたり…。ショパンの心の奥底にある祖国ポーランドへの深い想いを激しく切なく表現していきます。そしてそういう感情の咆哮をがっちりと受け止める小曽根さん。ヨペックさんとアイコンタクトで進めていく掛け合いが実に面白い。

最後はノクターン2番。かなりゆったりとしたテンポでスタート…これはやられた。少々のお洒落な装飾以外はほとんど原曲のままですが、最後にこうしてじっくりやられると心に染みます…。アンコールはふたたびヨペックさんも登場して、マズルカ第2番からのポーランド歌曲。何回ものカーテンコール。

小曽根さんは繊細なテクニックも素晴らしいピアニストですが、でもやっぱりその精神は間違いなくジャズのひとでありました。いつもとは違った感覚で楽しめたいい音楽会でした。

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小曽根真 ロード・トゥ・ショパン
Makoto Ozone Road to Chopin featuring Yamaha CFX

日時:2010年11月6日(土)19:00開演 Saturday, 6 November 2010 at 19:00
会場:北國新聞赤羽ホール HOkkoku Shimbun Akabane Hall

ピアノ:小曽根真 Makoto Ozone, Piano
歌:アナ・マリア・ヨペック Anna Maria Jopek, Chant

■F.ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
 前奏曲 第15番 変ニ長調 作品28-15「雨だれ」
 Prelude No.15 in D-flat major, op.28-15 "Raindrop"

 ワルツ 第6番 変ニ長調「子犬」
 Valse No.6 in D-flat major, op.64-1 "Petit chien"

 マズルカ 第13番 イ短調 作品17-4
 Mazurka No.13 in A minor op.17-4

 マズルカ 第24番 ハ長調 作品33-3からの即興
 Improvisation from Mazurka No.24 in C major op.33-3

小曽根真 Makoto Ozone (1961-)
 パンドラ Pandora

■F.ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
 練習曲 第4番 嬰ハ短調 作品10-4
 Etudes No.4 in C-sharp minor, op.10-4

--- 休憩 Intermission ---

■F.ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
 ドゥムカ(あるべきものなく) イ短調
 Dumka (Nie ma czego trzeba) in A minor

 マズルカ 第48番 ハ長調 作品68-1
 Mazurka No.48 in C major op.68-1

 前奏曲 第4番 ホ短調 作品28-4
 Prelude No.4 in E minor, op.28-4

■A.C.ジョビン Ant���nio Carlos Jobim (1927-1994)
 ハウ・インセンシティブ
 How Insensitive

■F.ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
 ポーランド民謡「ツラネチュカ」
 
 夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9-2
 Nocturn No.2 in E-flat major, op.9-2

(アンコール Encore)
■F.ショパン Frederic Chopin (1810-1849)
 マズルカ 第2番 嬰ハ短調 作品6-2 - ポーランド民謡「クヤヴィアック」
 Mazurka No.2 in C-sharp major, op.6-2 - Polish Folk Song "Kujawiak"

ロード・トゥ・ショパンロード・トゥ・ショパン
小曽根真 アナ・マリア・ヨペック

曲名リスト
1. ドゥムカ(あるべきもなく)
2. マズルカ 第13番 イ短調 作品17の4
3. ワルツ 第6番 変ニ長調 ≪子犬≫
4. 前奏曲 第4番 ホ短調 作品28の4
5. 練習曲 第4番 嬰ハ短調 作品10の4
6. 前奏曲 第15番 変ニ長調 作品28の15からの即興
7. マズルカ 第24番 ハ長調 作品33の3からの即興
8. ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64の2
9. マズルカ 第40番 ヘ短調 作品63の2
10. ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40の1≪軍隊≫
11. 夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9の2
12. マズルカ 第2番-ポーランド民謡≪クヤヴィアック≫

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終演後はJZさん、Kトちゃん、Camillaさんとともにグリエ・ジョーでお食事。

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