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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

プレシャス

舞台はニューヨーク・ハーレム。父親にレイプされて妊娠し、母親からは虐待を受ける16歳の巨漢な少女プレシャスが主人公。プレシャスは日々悲嘆にくれつつも、いつか自分にも素敵な瞬間が訪れるのではないかと淡い夢を見ます。そんななか、再び父親により2度目の妊娠、学校から退学処分を受け、再びどん底の状況に。新たな学校で出会った担任教師やソーシャルワーカーの助けを借りて、彼女は立ち直ることができるのか…

なんという悲惨な家庭環境…。読み書きもできず、見た目もデブでまるで恵まれてはいない彼女ですが、理不尽な境遇にあっても健気に夢を見る姿はむしろ痛ましい。プレシャスの心が清らかだということがわかるだけに、なおいっそう。頑張れ、プレシャス…! 思わず応援したい気持ちが自然に沸き上がってきます。

出演者の演技も見事。とりわけプレシャスを虐待し続ける母親役のモニークが凄まじい。苛烈な虐待の裏には、当然夫を娘に寝取られたという複雑な嫉妬があるわけで、終始攻撃的な怒りの中に一瞬哀しみが見えるのがまた切ないところ。もちろん夫のこととは別に、この母親にも過去の人生にいろいろ凄惨な出来事があったんだろうなあと想像してしまい、ニューヨーク下流社会の構造的な問題に想いを馳せるわけです。

ただしそれはあくまで他人事であるというのもまた心苦しい。プレシャスの「自分を愛してくれる人なんて誰もいない…!」という痛切な心の叫び。ぼくも口にこそ出さないけどそういう思いには度々とらわれてしまうのですけど、プレシャスのような境遇を思えば、なにを甘ったれたことを…と恥じ入ってしまうのです。とにかく、いろんなことに思いを巡らす衝撃作でした。

★★★★

(2010/07/24@シネモンド)


というわけで、この日はシネモンドで立て続けに4本映画を観たわけです。すっかりおなかペコペコ。いつもの�槙来木倉町店で麻婆飯&野菜炒めとビール。その後はキナセでバータイム。それはそれは思いがけないシアワセな時間に…。