【LFJK2010】オープニングコンサート!ブルーノ・リグット×山田和樹&OEK(2010/04/29)
今年もいよいよラ・フォル・ジュルネ金沢2010が開幕しました。今年のテーマはショパン。実のところ、OEKというウィーン古典派が得意な室内オケからクラシック好きになったぼくとしては、あまりなじみのない作曲家なのですが、せっかくのショパンイヤーですから、どーんと17CDのボックスを購入。春先から少しずつ聴きすすめていたのです。
曲名リスト
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また、ショパンと同時代の作曲家(メンデルスゾーン、シューマン、リストら)の楽曲もとりあげるとのこと(でないとOEKの出番が極端に少ないから!)。というわけで、今回のLFJKもおおいに楽しむ所存です。
とはいえ、今年は少々倹約し、座席を選べる場合は安い方(A席)を購入しています。なのでこのオープニングコンサートもA席。3階席ですがじゅうぶんです。最前列なので全体を見渡せて、音響も申し分ないのでまったく悪い席ではありません(1階席の後ろ、2階席の後ろのほうがイヤ)。
例年、オープニングコンサートの前に開会式典があるのですが、それに先立ち、今回は先日飛行機事故で亡くなったポーランド大統領の追悼がおこなわれました。ショパンはポーランド出身で、故郷を離れた後でも祖国ポーランドを愛していました。黙祷に続いて、追悼演奏としてショパンの葬送行進曲。ピアノは菊池洋子さんです。菊池さんの公演は迷っているうちにいずれも売り切れとなり、今回は聴けないのかーとがっかりしていたところ、思いがけず演奏を聴く機会を得ました。ラッキーというには不謹慎ですが、演奏は誠実で落ち着いたもの。追悼演奏にふさわしい上品な演奏でした。
開会式典後(今回はマルタン氏は欠席)、コンサートが始まりました。まずは今音楽祭の公式ファンファーレを2曲。いずれも公募により採用された曲です。特に早川さんの「フレデリック・ファンファーレ」は「英雄ポロネーズ」のフレーズが冒頭のファンファーレにうまくハマっていて華麗。TVCMにも使われていますね。
続いてはグラズノフの組曲「ショピニアーナ」。ショパンのピアノ曲のうち、軍隊ポロネーズ、ノクターン第4番ヘ長調、マズルカ第32番嬰ハ短調、ワルツ第7番嬰ハ短調、タランテラ変イ長調の5曲で構成・編曲されたオーケストラ向けの組曲です。なじみ深くわかりやすい曲でしたが、正直、あまりピンときませんでした(汗)。
さて、最後は本日のメイン。ピアノ協奏曲第2番。スケールが大きく勇壮華麗な第1協奏曲と比べると、技巧的でロマンティックな雰囲気です。ピアノはブルーノ・リグットさん。フランソワの数少ない弟子の一人なんだとか。果たして、まるで気負うところのない余裕しゃくしゃくの演奏でした。それでいて技巧は確かで心地のよい音。若手指揮者とヴェテランソリストの関係がちょうどよかったのかどうか、オケとの調和も問題なく、とてもよかったです。
という感じで、今年のLFJKも好スタートをきりました。5/3からの本公演も(倹約しつつ)存分に楽しみたいと思います。
辻口博啓パティシエのラ・フォル・ジュルネ金沢特製スイーツ
ケーキ「マズルカ」とマカロン「ノクターン」
Chopin Complete Edition Various Artists おすすめ平均 系統的にショパンを聴きたい向きに好適 ショパンをこれ一枚で 完璧です |
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また、ショパンと同時代の作曲家(メンデルスゾーン、シューマン、リストら)の楽曲もとりあげるとのこと(でないとOEKの出番が極端に少ないから!)。というわけで、今回のLFJKもおおいに楽しむ所存です。
とはいえ、今年は少々倹約し、座席を選べる場合は安い方(A席)を購入しています。なのでこのオープニングコンサートもA席。3階席ですがじゅうぶんです。最前列なので全体を見渡せて、音響も申し分ないのでまったく悪い席ではありません(1階席の後ろ、2階席の後ろのほうがイヤ)。
例年、オープニングコンサートの前に開会式典があるのですが、それに先立ち、今回は先日飛行機事故で亡くなったポーランド大統領の追悼がおこなわれました。ショパンはポーランド出身で、故郷を離れた後でも祖国ポーランドを愛していました。黙祷に続いて、追悼演奏としてショパンの葬送行進曲。ピアノは菊池洋子さんです。菊池さんの公演は迷っているうちにいずれも売り切れとなり、今回は聴けないのかーとがっかりしていたところ、思いがけず演奏を聴く機会を得ました。ラッキーというには不謹慎ですが、演奏は誠実で落ち着いたもの。追悼演奏にふさわしい上品な演奏でした。
開会式典後(今回はマルタン氏は欠席)、コンサートが始まりました。まずは今音楽祭の公式ファンファーレを2曲。いずれも公募により採用された曲です。特に早川さんの「フレデリック・ファンファーレ」は「英雄ポロネーズ」のフレーズが冒頭のファンファーレにうまくハマっていて華麗。TVCMにも使われていますね。
続いてはグラズノフの組曲「ショピニアーナ」。ショパンのピアノ曲のうち、軍隊ポロネーズ、ノクターン第4番ヘ長調、マズルカ第32番嬰ハ短調、ワルツ第7番嬰ハ短調、タランテラ変イ長調の5曲で構成・編曲されたオーケストラ向けの組曲です。なじみ深くわかりやすい曲でしたが、正直、あまりピンときませんでした(汗)。
さて、最後は本日のメイン。ピアノ協奏曲第2番。スケールが大きく勇壮華麗な第1協奏曲と比べると、技巧的でロマンティックな雰囲気です。ピアノはブルーノ・リグットさん。フランソワの数少ない弟子の一人なんだとか。果たして、まるで気負うところのない余裕しゃくしゃくの演奏でした。それでいて技巧は確かで心地のよい音。若手指揮者とヴェテランソリストの関係がちょうどよかったのかどうか、オケとの調和も問題なく、とてもよかったです。
という感じで、今年のLFJKも好スタートをきりました。5/3からの本公演も(倹約しつつ)存分に楽しみたいと思います。
辻口博啓パティシエのラ・フォル・ジュルネ金沢特製スイーツ
ケーキ「マズルカ」とマカロン「ノクターン」
ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2010
~ショパン,ジェネラシオン1810~
LA FOLLE JOURNEE de KANAZAWA 2010: CHOPIN et la generation 1810
《オープニング・コンサート Opening Concert》
2010年4月29日(木・祝)14:00開演 石川県立音楽堂コンサートホール
Thursday, 29 April 2010 at 14:00 Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:山田和樹 Conductor: Kazuki Yamada
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra: Orchestra Ensemble Kanazawa
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Concertmaster: Abigail Young
司会:上坂典子 Navigator: Noriko Uesaka
■早川太海 Taikai Hayakawa
フレデリック・ファンファーレ
Frederick Fanfare
■三國浩平 Kohei Mikuni
グランド・ファンファーレ
Grand Fanfare
■グラズノフ Chopin/Glazunov
組曲「ショピニアーナ」作品46
Chopeniana Op.46
■ショパン F.Chopint
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21
Piano Concerto No.2 in F minor Op.21
~ピアノ:ブルーノ・リグット
Piano: Bruno Rigutto