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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【OEK定期275M】ヘルムート・リリングのロ短調ミサ曲(2010/1/24)

この日の定期公演はバッハのロ短調ミサ。OEKは2005年にマタイ受難曲、2007年にヨハネ受難曲を定期公演でとりあげてきましたが、今回はそれに続くバッハ宗教曲の大作です。僕自身はヨハネ受難曲公演を聴きに行ったのですが、その際はところどころ眠りに落ちてしまう失態。今回はびっしり集中して聴きました。どっと疲れましたけど。

まず、OEK合唱団の歌声が感動モノです。キリエの第一声からすごい迫力。気迫が満ちているのか、佐々木正利さんの指導が素晴らしいのか、とにかくすばらしい。昨年末の第九公演はバランスはよかったものの正直やや物足りなかった感があったのですが、やはり宗教曲の合唱は熱い魂が決めてです。

あと、各曲の構成も豊かさでおもしろい。合唱・管弦楽が一体となって重厚に歌い上げる曲もあれば、美しい独唱・独奏が冴える曲もあり。バス独唱と通奏低音に独奏ホルンが絡む「グローリア」のなかの1曲では、ホルンが少々張り切りすぎた面があったり、客演3名を含むトランペット隊4本が頻出する高音に苦戦していたところもあったりしましたが、それはまあご愛嬌。全曲通してOEK奏者陣もフルート、オーボエなど結構ソロの見せ場が多く、協奏曲的な側面も楽しめました。特に「グローリア」第6曲、コンマスのヤングさんのヴァイオリン独奏はさすがの一言! オトコマエな(?)音色に背筋がぴっと伸びる思いで聴き惚れました。チェロのカンタさんはプレコンサートでもバッハを演奏してくれましたが、本番でも渋い味わいの独奏・伴奏でおおいに魅了。フルート独奏&テノール独唱と展開した「ベネディクトゥス」第2曲の独奏はとりわけ素晴らしかったです。

というわけで、休憩を挟んでこの大曲をみっちり聴き、じゅうぶん満足しました。どっと疲れましたが、それは心地よい疲れ。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第275回定期公演マイスター・シリーズ
The 275th Subscription Concert / Meister-serie

日時:2010年1月24日(日)15:00開演 Sunday, 24 January 2010 at 15:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:ヘルムート・リリング Conductor: Helmuth Rilling
ソプラノI:佐竹由美 Soprano I: Naomi Satake
ソプラノII:沓沢ひとみ Soprano II: Hitomi Kutsuzawa
アルト:永島陽子 Alto: Youko Nagashima
テノール:鈴木准 Tenor: Jun Suzuki
バス:浦野智行 Bass: Chiyuki Urano
合唱:オーケストラ・アンサンブル金沢合唱団 Chorus: Orchestra Ensemble Kanazawa Choir
合唱指揮:佐々木正利 Chorus Master: Masatoshi Sasaki
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Concertmaster: Abigail Young


J.S.バッハ J.S.Bach (1685-1750)
 ミサ曲 ロ短調 BWV232
 Mass in B minor BWV232

 キリエ Kyrie (求憐唱)
 グローリア Gloria (栄光唱)

--- 休憩 Intermission ---

 ニケイア信経 Symbolum nicenum (クレド Credo)

 サンクトゥス Sanctus (三聖唱)

 ベネディクトゥス Benedictus (祝せられ)
 アニュス・デイ Agnus Dei (神羊唱)