読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

金沢城歌舞伎@金沢城公園三の丸広場(2009/9/29)

中村屋さんの三人連獅子が金沢で観られる!!しかも夜間の金沢城公園野外特設ステージ! 絶対観るべしと発売直後にチケットを購入。当日は天候が危うかったのですが、中村屋さんの神通力(?)で上演時間には雨も上がりました。かがり火が焚かれいよいよ開演です。

まずは囃子方さんによる「囃子組曲・月」。秋の夜に響き渡る雅な調べに聴き入りました。とりわけ鳳声晴久さんの笛が凄まじく上手。続いては林英哲さんたちによる太鼓「三絶」。先ほどとは打って変わって勇壮な響きですが、どことなく哀愁も。

休憩を挟んでお待ちかねの「連獅子」。背景絵の牡丹が華やかです。長唄に続いて狂言師に扮した勘三郎さん、勘太郎さん、七之助さんの御三方が登場。狂言師たちは霊峰・清涼山にかかる石橋で「親獅子は仔獅子を谷底に突き落とし自力で這い上がってきた子だけを育てる」という伝説を披露。手獅子を使って優雅に舞います。勘三郎さんはもちろんのこと、勘太郎さんと七之助さんの踊りがとても端正で素晴らしかった! 親獅子は仔獅子を崖下に突き落とし、仔獅子は谷底から駆け上がろうとします。この一連のくだりの同調性などは特に抜群。見事登り切った仔獅子が親獅子とともに花道を去っていきます。

ここで間狂言「宗論」。清涼山に修行に来た日蓮宗の僧と一遍時宗の僧が、教義論争の末、題目(日蓮宗)と念仏(時宗)を互いに取り違えてしまうというもの。コミカルな演技に一同笑。2人は伝説の獅子が現れる気配がすると言い舞台を退場します。

さあいよいよ獅子の精の登場です。勘三郎さんを先頭に花道から堂々と現れたかと思うと、花道半ばで立ち止まり、3人いっせいに猛烈な勢いで後ずさりして花道を引っ込んでいきます。意味はわからないのですが(苦笑)インパクト大。間もなく勘太郎さん、勘三郎さん、七之助さんの順で再度登場し、今度は舞台へまっしぐら。3人は全身を躍動させ、あるいは紅白の花を携え、華麗な舞が繰り広げられます。そしてやがて舞は佳境に。待ってました!の毛振りです。そのとき一瞬にして背景絵が取り払われ、背後の五十間長屋が明かりに照らされました! これは見事! これをバックに親獅子の白毛と仔獅子の2つの赤毛が勇壮にぐんぐん振り回されます。3人の息もピッタリで非常に美しい! そしてなにしろすごい迫力! 拍手喝采です! 見ごたえ充分。堪能しました。


というわけでとても素晴らしい公演だったのですが、難をいえば、座席が平らな場所にあるわりには、舞台が少し低かったかなと思います。前の人の頭がジャマになって舞台上がよく見えないのです。女性客が多かったため、その中では座高が高い僕はまだマシだったのですが、僕ですら舞台上の演者さんは、腰から下が見えないのです。いちおう横に大型モニターはあるのですが、S席で12500円払った以上は、せめて全身見えるようにしてほしかった・・・と少々愚痴ってみます。

「歴史都市」認定第一号記念 金沢城歌舞伎

日時:平成21年9月29日(火)19:00
会場:金沢城公園三の丸広場

第1部 囃子組曲・月

 笛:鳳声晴久
 小鼓:橘内幹
 小鼓:田中佐幸
 大鼓:福原鶴八郎
 太鼓:川島佑介


第2部  太鼓「三絶」

 林英哲
 英哲風雲の会(上田秀一郎、田代誠)


----- 休憩 -----


第3部 連獅子

 中村勘三郎
 中村勘太郎
 中村七之助

 間狂言「宗論」:中村山三衛門、中村小三郎