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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

【OEK定期267M】井上道義マエストロのモーツァルト!

フィルハーモニーシリーズに続いてマイスターシリーズも新シーズンが開幕。井上道義マエストロによるモーツァルト・プログラムで華々しくスタートします。その前にまずはロビーコンサート。コンミスのアビゲイル・ヤングさん率いる弦楽四重奏が、おなじみの曲を演奏しました。パッヘルベルのカノン、池辺晋一郎さん編曲によるバッハ「G線上のアリア」風のビートルズ「Yesterday」、ルロイ・アンダーソン「プリンク・プレンク・プランク」。

プレトークは井上マエストロ直々に、今シーズンのプログラム概要(=マニフェスト)をご紹介。岩城さんは現代曲の初演を数多くやっていたが、井上さんは得意の古典をたくさんやっていくと宣言。本日はモーツァルトが2曲プログラムされており、さっそくマニフェストが実行されたかたちになります。

あと、井上さんの口から「OEKは弦楽器には定評があるんですが、管楽器は・・・ウ~ム?という感じ」とプチ爆弾発言が飛び出しました。音楽監督だからこそ言えたという面もあるのでしょうが、まあ痛烈ですよね。本日の1曲目はグノーの小交響曲なのですが、この曲は交響曲といいつつ実際は木管九重奏曲。当公演からはじまる全国ツアーでこの木管九重奏曲を披露していくことによって、管楽セクションの強化を狙っているようです。もちろん、公の場で弱いと指摘され、発奮してくれることも狙いのうちなのでしょう。室内楽的編成でありながら、井上さん自らが指揮をおこなう力の入りようです。果たして演奏は綺麗。毎回ハラハラさせられるホルンも、今日は最も安定感のあるティモキンさんだったので、滞りなく進みました。僕なんぞには微妙な演奏の良し悪しを判定するはございませんが、木管のやわらかい感じは存分に楽しめた気がします。

次はモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。簡素ながら穏やかで美しい曲です。ソリストザルツブルク出身のコルネリア・ヘルマンさん。ヘルマンさんの演奏は気負いがなく、流麗で心地よいものでした。ところが問題は聴衆。CD収録をするとアナウンスしていたにもかかわらず、大きい荷物がバタッと倒れたり、挙句の果てには、第2楽章のいいところで携帯電話の呼び出し音が。犯人は僕の席(2階最前列)の3列くらい後ろの中年男性。思わず振り返ってキッと睨みつけてやりました(目は合わなかったので効果なし)。それでもしばらく怒りが収まらず、後から文句を言ってやろうかなどと考えたりして(しませんけど)、それ以降、演奏に集中できませんでした。しかも、休憩になって犯人の顔を再度見てみたら、本人はまるで罪悪感はなさそうなのです。あ~!ホント腹立つ!!

休憩を挟んでモーツァルト交響曲第36番「リンツ」。当公演を前に、ここ数日ベーム&BPOノリントンシュトゥットガルト放送響でこの曲をあらためて集中して聴いてみたのですが、やはりいい曲ですね。堂々たる序奏から始まる第1楽章、ティンパニの響きが神秘的な第2楽章、第3楽章はトリオが美しく、終楽章は快活に力強く締めくくります。曲冒頭は自分の中で前半の携帯電話事件の余波が続き、依然として鑑賞に集中できない状態でしたが、井上さんの躍る指揮も健在で、次第に曲に引き込まれていきました。

アンコールはメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲よりスケルツォ管弦楽編曲版。井上さんはOEKに合うアンコール曲を常に探しているとおっしゃっていましたが、今回はこの曲を持ってツアーに出かけるのでしょうね。

それにつけても口惜しいのは携帯電話ですよ。呼び出し音でほかの人がどれだけ不快な思いをするか想像が及ばないバカはなかなかいなくなりません。その点、演奏者の方々は立派ですね。雑音があっても集中を途切れさせず、自らの演奏をきちんとまっとうしています。さすがです。僕らもそれを見習わなければ。今後はもう、演奏中でも携帯電話は鳴るものだ(鳴らなかったらラッキーだ)とすっかり諦めて、いちいちイライラしないよう自ら修行していくほかないのかもしれません。

オーケストラ・アンサンブル金沢 Orchestra Ensemble Kanazawa
第267回定期公演マイスター・シリーズ
The 267th Subscription Concert / Meister-serie

日時:2009年9月18日(金)19:00開演 Friday, 18 September 2009 at 19:00
会場:石川県立音楽堂コンサートホール Ishikawa Ongakudo Concert Hall
指揮:井上道義 Conductor: Michiyoshi Inoue
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング Concertmaster: Abigail Young


シャルル・フランソワ・グノー C-F. Gounod (1818-1893)
 小交響曲(9つの管楽器のための小交響曲) 変ロ長調
 Petite Symphony (for 9 wind instruments) in B-flat major


■ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト W. A. Mozart (1756-1791)
 ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K. 488
 Piano Concerto No. 23 in A major, K. 488

 ~ピアノ独奏:コルネルア・ヘルマン
  Piano: Cornelia Herrmann


--- 休憩 Intermission ---


■ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト W. A. Mozart (1756-1791)
 交響曲 第36番 ハ長調 K. 425 「リンツ
 Symphony No. 36 in C major, K. 425 'Linzr'

(アンコール Encor)
■フェリックス・メンデルスゾーン F. Mendelssohn-Bartholdy (1809-1847)
 弦楽八重奏曲 変ホ長調 作品20より第3楽章「スケルツォ」(管弦楽編曲版)
 Octet in E-flat major, Op. 20 - 3rd Mov. 'Scherzo' (arranged for orchestra)