第3回昭和歌謡レコード鑑賞会
またもや昭和歌謡レコード鑑賞会であります。3月13日(金)の夜、第1回・第2回にひきつづき、待望の第3回が開催されました。もはや恒例といっていいでしょう。嬉しい限りです。最近はこの日が最も待ち遠しい日となっております。例によって主宰者O氏、友人Kとともに昭和の香りがする激安食堂でラジオ談義&腹ごしらえをしてから(「シロの味噌煮」が絶品でした!!)、O氏邸へ突入し、鑑賞会が始まりました。
絶品!シロの味噌煮。
O主宰のオーディオシステムと、酒とつまみ。
以下、例の如く友人K氏の記録に基づき、プレイリストを再現します。
この日聴いたジャケットの全景。
なんか、異様に前座が多い気がしますが(笑)、友人Kがセレクトしたジャズの各曲は定番かつ名盤揃いなんだそうで、さすがに聴き始めるとついつい聴き入ってしまうのです。あと、このオーディオシステムにはあまりなじまないと思われたクラシックですが、今回ぼくが持ち込んだCDはいずれも前回よりは格段にフィットしていました。特にモーツァルトのディヴェルティメントはそうとう音が鳴っており、O氏、K氏ともに好評でした。ただし、個人的にはむしろ響きすぎというか、エコーがばっちり効いたPAを通して聴いている感じで、ホールで聴くのとは少し違和感がありました。五嶋みどりさんのメンコンはかなりいいバランスだったと思いますが、なんとCDで針飛びが生じてしまいました(帰宅後聴いてみたら問題なかったので一時的だと思いますが)。難しいものです。
さて、本題の歌謡曲鑑賞です。今回は友人Kが風邪気味だったため時間的には少々短かったのですが(それでも4時間以上はありましたが)、そのぶん前回までに比べて、よりディープな世界に足を踏み入れつつあるような気がします。原曲とカヴァー、元ネタ、カラオケ(!)の聞き比べとか、女性アイドルの自己紹介ソングとか、選曲の「くくり」方が凝ってきています。
聞き比べ(原曲⇔カラオケ編)のジャケットたち
極めつけは「多くを語らずして核心を語る曲」特集。これは説明しがたいというか、まあ、聴けばわかるのですが、たとえば「阿蘇子と太郎」の「昭和なみだ川」という演歌デュエット曲は、1コーラスにつき男女がそれぞれ1フレーズだけを繰り返します。つまり、1番が「ダメよダメダメ ダメなのよ」「どうしてどうして どうしてさ」、2番は「お酒がお酒が お酒がね」「バカさバカバカ バカなのさ」、3番は「ウソよウソウソ ウソなのよ」「さだめがさだめが さだめがさ」と。ニュアンスはわかりますか? まあ、聴けばわかります。多くは語りますまい。
個人的には榊原郁恵さんの初期シングルメドレーが聴けたのが嬉しかったです。どれもキャッチーな佳曲ばかりで、郁恵さんの安定感ある歌唱もじゅうぶん魅力的だったのだとあらためて認識しました。あと、今回ぼくが新たに「発見」した!という感動は、いきなりオープニングに登場した青木美冴とあきいずみであります。そのうちでもベストを挙げるなら、あきいずみの「ヒッチハイク」。この曲はもちろん、「あきいずみ」という人自体が初耳ではあるのですが、彼女の完全アイドル的なジャケット写真とは裏腹のロックな歌唱は、たちまちぼくのツボを直撃しました。「ヒッ!…チハイク~」というフレーズは忘れられません。
この日最大の発見、青木美冴&あきいずみ!
というわけで、まだまだこの世界、奥は深いのでしょう。第4回も当然期待しておりますが、聴かせてもらう側のぼくたちも、あらかじめそれなりのテーマを設定し、それに沿った曲をリサーチ&セレクトして、セットとしてまとめてリクエストしていくなんてこともしていきたいと思います(たとえば、この季節だと「卒業」ソング特集とかすべきでしたね)。
絶品!シロの味噌煮。
O主宰のオーディオシステムと、酒とつまみ。
以下、例の如く友人K氏の記録に基づき、プレイリストを再現します。
【前座(CD聴き比べ&オーディオ談義)】※いずれもCD
The Girl From Ipanema/Getz/Gilberto
~Getz/Gilberto
Mack the knife/Ella Fitzgerald
~マック・ザ・ナイフ~エラ・イン・ベルリン
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第1楽章より/ヴァイオリン:五嶋みどり、指揮:マリス・ヤンソンス、管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
~Mendelssohn, Bruch: Violin Concertos
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136 第1楽章より/鈴木秀美&オーケストラ・リベラ・クラシカ
~モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク、ディヴェルティメントK.136-138 鈴木秀美&オーケストラ・リベラ・クラシカ
ガーシュイン:ピアノ協奏曲 へ調(へ調の協奏曲) 第1楽章より/ピアノ:パスカル・ロジェ、指揮:ベルトラン・ド・ビリー、管弦楽:オーストリア放送交響楽団
~Gershwin; Ravel: Piano Concertos
Autumn Leaves [take 1]/Bill Evans Trio
~Portrait in Jazz
Autumn Leaves/Cannonball Adderley
~Somethin' Else
Autumn Leaves/Sarah Vaughan
~Crazy and Mixed Up
枯葉/越路吹雪
~越路吹雪 ゴールデン・ベスト
Straight, No Chaser/Thelonious Monk
~5 by Monk by 5
【オープニング O氏 presents!】
うれしい体験/青木美冴(作詞:山口洋子、作曲:井上忠夫)
バカンス/あきいずみ(作詞:阿久悠、作曲:井上忠夫)
ヒッチハイク/あきいずみ(作詞:阿久悠、作曲:井上忠夫)
【聞き比べ(原曲&カヴァー/母&娘/ヒット曲&元ネタ)】
天使の誘惑/黛・ジュン
天使の誘惑/原由子 ※CD「東京タムレ」
圭子の夢は夜ひらく/藤圭子
First Love/宇多田ヒカル ※CD「First Love」
太陽は泣いている/いしだあゆみ
太陽は泣いている/原由子 ※CD「東京タムレ」
逢いたくて逢いたくて/園まり
手編みの靴下/ザ・ピーナッツ
【quackeyリクエスト「榊原郁恵」1コーラスメドレー】
私の先生/榊原郁恵
バス通学/榊原郁恵
わがまま金曜日/榊原郁恵
いとしのロビン・フッドさま/榊原郁恵
Do It BANG BANG/榊原郁恵
夏のお嬢さん/榊原郁恵(フルコーラス)
【原曲のあとにカラオケだけを聴いてみよう】
春 ラ!ラ!ラ!/石野真子
春 ラ!ラ!ラ!/カラオケ ※カセット(タイトル失念)
わたしの彼は左きき/麻丘めぐみ
わたしの彼は左きき/カラオケ ※LP「あなたがが唄う 麻丘めぐみ/桜田淳子ビッグヒット」
ひとり街角/小泉今日子
ひとり街角/カラオケ ※カセット「オリジナル・アイドル・カラオケ 小泉今日子」
【女性アイドル自己紹介ソング】
センチメンタル・ジャーニー/松本伊代
プロフィール/倉沢淳美
オ・ネ・ガ・イ スーパーコンピューター/伊藤さやか(SAYAKA)
I Love あのコ・夏のMaki/江戸真樹
【多くを語らずして核心を語る曲】
昭和なみだ川/阿蘇子と太郎
好き/エマ
夜泣き女/サンとロペ
【エンディング】
石狩挽歌/北原ミレイ
ホテル・カリフォルニア/タンポポ(訳詞:なかにし礼)
Hotel California/EAGLES ※CD「The Very Best of the Eagles」
この日聴いたジャケットの全景。
なんか、異様に前座が多い気がしますが(笑)、友人Kがセレクトしたジャズの各曲は定番かつ名盤揃いなんだそうで、さすがに聴き始めるとついつい聴き入ってしまうのです。あと、このオーディオシステムにはあまりなじまないと思われたクラシックですが、今回ぼくが持ち込んだCDはいずれも前回よりは格段にフィットしていました。特にモーツァルトのディヴェルティメントはそうとう音が鳴っており、O氏、K氏ともに好評でした。ただし、個人的にはむしろ響きすぎというか、エコーがばっちり効いたPAを通して聴いている感じで、ホールで聴くのとは少し違和感がありました。五嶋みどりさんのメンコンはかなりいいバランスだったと思いますが、なんとCDで針飛びが生じてしまいました(帰宅後聴いてみたら問題なかったので一時的だと思いますが)。難しいものです。
さて、本題の歌謡曲鑑賞です。今回は友人Kが風邪気味だったため時間的には少々短かったのですが(それでも4時間以上はありましたが)、そのぶん前回までに比べて、よりディープな世界に足を踏み入れつつあるような気がします。原曲とカヴァー、元ネタ、カラオケ(!)の聞き比べとか、女性アイドルの自己紹介ソングとか、選曲の「くくり」方が凝ってきています。
聞き比べ(原曲⇔カラオケ編)のジャケットたち
極めつけは「多くを語らずして核心を語る曲」特集。これは説明しがたいというか、まあ、聴けばわかるのですが、たとえば「阿蘇子と太郎」の「昭和なみだ川」という演歌デュエット曲は、1コーラスにつき男女がそれぞれ1フレーズだけを繰り返します。つまり、1番が「ダメよダメダメ ダメなのよ」「どうしてどうして どうしてさ」、2番は「お酒がお酒が お酒がね」「バカさバカバカ バカなのさ」、3番は「ウソよウソウソ ウソなのよ」「さだめがさだめが さだめがさ」と。ニュアンスはわかりますか? まあ、聴けばわかります。多くは語りますまい。
個人的には榊原郁恵さんの初期シングルメドレーが聴けたのが嬉しかったです。どれもキャッチーな佳曲ばかりで、郁恵さんの安定感ある歌唱もじゅうぶん魅力的だったのだとあらためて認識しました。あと、今回ぼくが新たに「発見」した!という感動は、いきなりオープニングに登場した青木美冴とあきいずみであります。そのうちでもベストを挙げるなら、あきいずみの「ヒッチハイク」。この曲はもちろん、「あきいずみ」という人自体が初耳ではあるのですが、彼女の完全アイドル的なジャケット写真とは裏腹のロックな歌唱は、たちまちぼくのツボを直撃しました。「ヒッ!…チハイク~」というフレーズは忘れられません。
この日最大の発見、青木美冴&あきいずみ!
というわけで、まだまだこの世界、奥は深いのでしょう。第4回も当然期待しておりますが、聴かせてもらう側のぼくたちも、あらかじめそれなりのテーマを設定し、それに沿った曲をリサーチ&セレクトして、セットとしてまとめてリクエストしていくなんてこともしていきたいと思います(たとえば、この季節だと「卒業」ソング特集とかすべきでしたね)。