かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

少年メリケンサック

ふつうに楽しめました。ストーリーはわかりやすくて、かといって予定調和すぎでもなく。キャストもみんなそれぞれ雰囲気があり、小ネタもいちいちツボで面白かったです。田辺誠一さんのTELYAとかすごい。「アンドロメダおまえ」は耳について離れません。

でも、パンクを題材にしているわりには、さほどパンク魂が感じられなかったかもしれません。宮藤監督の前作(監督デビュー作)「真夜中の弥次さん喜多さん」はハチャメチャでシュールで賛否両論でしたが、そちらのほうがよほどパンクというか。前作での世間の微妙な評判から学習したというか、萎縮したというか。そりゃたしかに、ゲロとか牛糞とか放尿とか「チンコでかいのか」とかお下劣な要素はありますが、まあ小学生がぎゃははと笑って終わるような程度ですよ。

というわけで、ふつうに鑑賞するぶんにはじゅうぶん楽しめるのですけど、クドカン的な突き抜け感を期待していた向きには、少々物足りない気がしました。

(2009/03/01@ユナイテッド・シネマ金沢)

★★★★