かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー

友人Kとおでん屋(金沢「黒百合」)で一杯飲んだ後に鑑賞。40過ぎのおっさん二人で観る映画では通常決してありませんが、ほろ酔いのご機嫌な状態で観るには、人生を噛みしめるようなやつではなく、気の張らないものがよかろうというのが経験則。で、この作品をチョイスしたところ、まあ、予想通り能天気に楽しめるものでした。もっとも、後から知ったことですが、この作品は米国CATVのディズニー・チャンネルで放映され大人気になったテレビ映画の続編(完結編)なんだそうで、そうした予備知識をまったく持たずに観たため、設定を把握するのに時間がかかりました(この高校は演劇専門学校なのかと思った)。

ただ、観ていたときは「ああ青春やねえ、まぶしいねえ」と無邪気に楽しんでいましたが、後から冷静に考えると、主人公はバスケ部のイケメンキャプテンで、地元アルバカーキ大学への進学が内定しつつも、他の複数の大学からもスカウトされ、さらに卒業記念のミュージカルで主役を務め、ジュリアード音楽院の奨学生にも推薦され、しかも共演は美人のガールフレンドで、そのガールフレンドは遠く離れた名門スタンフォード大学に合格したため、バスケの名門校か、演劇スターの道か、遠距離のガールフレンドか…を悩んでいるという物語でありまして、なんと贅沢な悩みだ、ふざけんなという話ですよ。で、最終的には当然すべて解決、ハッピーエンドで終わるのです。強者は必ず勝つ。人生の縮図です。

とはいえ、そうした弱者特有のひがみ根性から来る虚しい思いは、音楽の圧倒的な力でねじ伏せられます。ということで、やはりこの作品は飲んで観るのが正解でした。

(2009/02/10@イオンシネマ金沢フォーラス)

★★★

(余談)
その後友人Kとカラオケに繰り出し、昭和歌謡を基本としつつも、ラストソングには中川翔子「綺麗ア・ラ・モード」をチョイス。おでん→ハイスクールミュージカル→昭和歌謡中川翔子ってどんなアラフォーおっさんなんだ。