かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

トウキョウソナタ

リストラされ失業したが言い出せない父、突然米軍の志願兵に行くと言い出す長男、ピアノを習いたいと主張できない次男、そして、そんな物も言えないバラバラな家族を何とかつなぎとめたいと思いつつ黙々と食事の支度をする母。家族の崩壊と再生をテーマとした作品です。

リアルに思えて胸を痛めるシーンもあるのですが、肝心なところがまったく非現実的すぎて心に響きません。夫婦の危機ならば「ぐるりのこと。」、家族の機微ならば「歩いても歩いても」と、本年は秀作がそろっていましたから、それらに比べるとかなり見劣りしてしまいます。ひじょうに期待していていた分だけ、やや拍子抜けという感じです。

ただし、ラストシーンで全部OKという気になってしまいます。あれはずるい。

(2008/12/25@シネモンド)

★★★