【OEK定期238PH】ムッシュ・イノウエのフランス音楽&ネマニャ・ラドゥロヴィッチ!
日本クラシック界稀代のエンターテイナー、ムッシュ・イノウエが魅せてくれました!
ドビュッシーのバレエ曲「おもちゃ箱」で、バレエのかわりに井上さんが語りというかお芝居というか、パフォーマンスを交えながら演奏してくれました。夜、おもちゃ箱の中では楽しい出来事が繰り広げられているという筋書きです。団員さんたちもちょいちょい演技に参加してます。これが単なる悪ふざけと受け止められずに済んだのは、最後の井上さんのひとことのおかげでしょう。
「子供は終わり。大人を演じましょう」
大人としての務めはしっかりと果たしつつ、子供のやんちゃ心は忘れない。これこそが井上さんの考えるOEKの基本精神なのかもしれません。
あと、今回特筆すべきはヴァイオリンのネマニャ・ラドゥロヴィッチさんです。すらりと伸びた手足と黒づくめの衣装が印象的で、イケメン…だとは個人的にはそれほど思いませんが、意外に愛嬌のある好青年とお見受けしました。
なにより演奏がすばらしい。「ロンド・カプリチオーソ」「ツィゴイネルワイゼン」「タイスの瞑想曲」といったメジャーな楽曲でしたが、音色の輪郭が明瞭で、それでいて聴かせどころは技巧を発揮して存分に唄ってくれます。楽しみな若者です。
ドビュッシーのバレエ曲「おもちゃ箱」で、バレエのかわりに井上さんが語りというかお芝居というか、パフォーマンスを交えながら演奏してくれました。夜、おもちゃ箱の中では楽しい出来事が繰り広げられているという筋書きです。団員さんたちもちょいちょい演技に参加してます。これが単なる悪ふざけと受け止められずに済んだのは、最後の井上さんのひとことのおかげでしょう。
「子供は終わり。大人を演じましょう」
大人としての務めはしっかりと果たしつつ、子供のやんちゃ心は忘れない。これこそが井上さんの考えるOEKの基本精神なのかもしれません。
あと、今回特筆すべきはヴァイオリンのネマニャ・ラドゥロヴィッチさんです。すらりと伸びた手足と黒づくめの衣装が印象的で、イケメン…だとは個人的にはそれほど思いませんが、意外に愛嬌のある好青年とお見受けしました。
なにより演奏がすばらしい。「ロンド・カプリチオーソ」「ツィゴイネルワイゼン」「タイスの瞑想曲」といったメジャーな楽曲でしたが、音色の輪郭が明瞭で、それでいて聴かせどころは技巧を発揮して存分に唄ってくれます。楽しみな若者です。
オーケストラ・アンサンブル金沢
第238回定期公演フィルハーモニー・シリーズ
日時:2008年3月22日(土)15:00~
会場:石川県立音楽堂コンサートホール
指揮:井上道義
独奏:ネマニャ・ラドゥロヴィッチ(ヴァイオリン)
コンサートマスター:サイモン・ブレンディス
■ビゼー
小組曲「子供の遊び」作品22
・行進曲「ラッパと太鼓」
・子守歌「お人形」
・即興曲「コマ回し」
・二重奏「小さな夫と妻」
・ギャロップ「舞踊会」
■サン=サーンス
序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28
~ヴァイオリン独奏:ネマニャ・ラドゥロヴィッチ
■ドビュッシー
「小組曲」より第4曲「バレエ」
■サラサーテ
ツィゴイネルワイゼン 作品20
~ヴァイオリン独奏:ネマニャ・ラドゥロヴィッチ
(アンコール)
■マスネ
歌劇「タイス」より間奏曲(タイスの瞑想曲)
~ヴァイオリン独奏:ネマニャ・ラドゥロヴィッチ
---休憩---
■ドビュッシー
子供のためのバレエ曲「おもちゃ箱」
・前奏曲「おもちゃ箱の眠り」
・第1場「おもちゃ箱」
・第2場「戦場」
・第3場「売られる羊小屋」
・第4場「幸せになってから」
・エピローグ
(アンコール)
■ミシェル・ルグラン
映画「シェルブールの雨傘」