かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

我が文明:グレイソン・ペリー展@金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館です。
いま、建物を朝顔が取り囲んでいます。
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「明後日朝顔プロジェクト2007」
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/hibino/index.html

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涼しげです。

「我が文明:グレイソン・ペリー展」
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/perry/index.html

この展覧会のポスターなどで「何がいやなのか?」という陶芸作品が使われているのですが、その壷のてっぺんに立っているクマ(「アラン・ミーズルス」というそうです)がめちゃめちゃキュートなのです。なので、キュートな作品にあふれているのだろうなと想像しつつ、グレイソン・ペリーというのがどんな人なのかとかもまるで知らずにやってきました。

作品は色彩が鮮やかで、やっぱりかわいい作風でした。壷に大胆に絵が描かれたり、意外なコラージュがなされたり。ただ、パッと見てかわいいなあと思って作品を凝視すると、モチーフがモロに卑猥だったりします。「○○かよ!」とひとりツッコミしつつ、ほくそ笑んでしまいます。なので、世界観は基本的にエロくてグロいです。アイロニーたっぷりですが、とってもおちゃめです。

クマのアラン・ミーズルスはリアル写真ではぼろぼろでした。でも「何がいやなのか?」はじめ、ちょくちょく作品にも出てきます。黄金に輝いて祭壇に祀られてるやつは特によかった。あれは部屋に飾って毎日拝みたいくらいです。

あと、釘付けになったのはエッチング。「英国男の地図」という脳内メーカーみたいなのと、いろんな政治的立場の人々を逆説的に描いた「政治家のための版画」です。どっちも、強烈な皮肉が効いていてひじょうに興味深い。じっくり解読したくて、これ以上作品に近寄らないようにと床に白線ぎりぎりに立ってずっと見ておりました。
わたしは前からエッチングの銅版画がしたいな~と思っていたのですが、まさにこういうのが描きたいのだなあ。いいなあ、エッチングエッチングしたいなあ。

なお、キャンペーンをやっていたので「金沢21世紀美術館 友の会」に入会しました。年会費3000円で美術館主催展覧会が無料。すぐモトがとれますね。「グレイソン・ペリー展」は今月いっぱいですが、もう一回行っちゃうかも。もうひとつ「パッション・コンプレックス」というオルブライト=ノックス美術館コレクションによる展覧会もやってましたが、これは今日はナナメ見。11月までやってるので、時間があるときにじっくり見ることにいたしましょう。