かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

ブーニン&ピヒラー×OEK@石川県立音楽堂

オーケストラ・アンサンブル金沢
第211回定期公演フィルハーモニーシリーズ

日時:2006年11月22日(水)19:00~
会場:石川県立音楽堂コンサートホール

指揮:ギュンター・ピヒラー Gunter Pichler
ピアノ:スタニスラフ・ブーニン Stanislav Bunin

ショパン
 ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64-1「小犬」
 ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品63-2
 ~ピアノ:スタニスラフ・ブーニン

モーツァルト
 ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488
 ~ピアノ:スタニスラフ・ブーニン

(アンコール)
シューベルト
 即興曲 変ロ長調 作品142-3(D.935)
 ~ピアノ:スタニスラフ・ブーニン

--- 休憩 ---

シューベルト 
 交響曲 第6番 ハ長調 D.589

(アンコール)
シューベルト
 ロザムンデより間奏曲


前半はピアノソロ&ピアノコンチェルト。
まさにブーニン劇場。

まずはショパンのソロを(OEKの定期公演なのに・笑)2曲。
おなじみの「小犬のワルツ」も彼の手にかかると別の曲のよう。
高速パッセージからふっと柔らかい表情を見せるなど、
変幻自在というか、独特な雰囲気で楽しませてくれる。
気がつくと、オルガンステージの脇に指揮のピヒラーさんの姿が。
こっそり上がって聴いていたのですね(笑)。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番は
実にモーツァルトらしい美しく楽しい軽快な曲であるが、
ブーニンさんは意外にも力強さを全面に出してきた。
時には足で床を強く踏み鳴らすことも。
最初はペダルを誤って踏み外したのかと思っていたが、
何回も続くので意図的なものだと理解。
う~む、熱演なり。
管弦楽との受け渡しもスリリングで、
面白いコンチェルトになったように思う。

後半のシンフォニーはシューベルトの6番。
スウィットナー×ベルリン・シュターツカペレのCD
漫然と聴いていたときは特に意識していなかったのだが、
この曲はベートーヴェン的な感じを強く志向していたとのこと。

いわれてみれば、なるほど確かにそういう感じ(お調子者?)。
OEK黄金編成の弦8-6-4-4-2が透明感のある響きを奏で、
管が軽やかに唄い、ティンパニが小気味よく絡んでいく。
弦と管の掛け合いがとても楽しく、
あらためて名曲を発見したような、得した気分。

毎回定期公演は堪能して帰るのだが、今日はそれ以上。
感動したっ!!