かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

エマニュエル・パユ フルートリサイタル

かなざわ国際音楽祭2006
Vol.3~フルートの貴公子~
エマニュエル・パユ リサイタル

日時:2006年11月13日(月)19:00~
会場:金沢市アートホール
ピアノ:エリック・ル・サージュ  

シューベルト
 序奏と「しおれた花」による変奏曲 ホ短調 D.802

モーツァルト
 ソナタ ホ短調 K.304(原曲:ヴァイオリン・ソナタ
  Allegro
  Tempo di Menuetto

--- 休憩 ---

■ボリング
 フルートとピアノのための第1組曲より
  "Senimentale","Javanaise"

シューマン
 ピアノのための「蝶々」作品2 (※ピアノソロ)

武満徹
 無伴奏フルートのための「ヴォイス」

■ボリング
 フルートとピアノのための第2組曲より
  "In time","Jazzy"

(アンコール)不明 2曲
■「プレスト」とか何とか
シューマンの何か


ベルリンフィル首席フルート奏者、エマニュエル・パユ。
ヴィジュアル系イケメンは実物もたしかにかっこよかったです。
(ちょっとふっくらした気もしますが…笑)。

で、肝心の演奏の方ですが…
すばらしかった!!!

正直言ってほとんどすべて初めて聴く曲なのだけど(汗)、
時にダイナミック、時に繊細…
ドラマチックでとにかくうっとりです。

ボリングの2曲はジャズ風で実にカッコよく、
あと、武満の「ヴォイス」という曲。これはすごいっ!
音色はもちろんのこと、楽器から出るあらゆる音を駆使し、
タイトルが示す通り地声をも楽曲にしてしまう。
楽器の特性を熟知して構成した武満もあらためてすごいと思うけど、
それを見事に体現するパユ様もやっぱりすごい。
一瞬にして独特の世界に引き込まれました。

相棒のエリック・ル・サージュのピアノもこれまた絶品。
フルートを引き立てる軽やかで心地よい伴奏と、
一方で主張すべき箇所はしっかりと響きます。
すばらしいソロも聴けたし、大枚叩いた甲斐がありました。

会場には、現在フルートを学んでいると思われる
学生さんの姿が多く見られました。
彼ら彼女らには、間違いなくいい財産になるでしょう。