祝!OEK第200回<記念>定期公演
オーケストラ・アンサンブル金沢 第200回定期公演
石川県立音楽堂 コンサートホール
指揮:岩城宏之
第200回の記念定期公演。
「椿姫」「シェエラザード」と、華やかな曲が並ぶ。
先日まで検査入院していた岩城氏が車椅子で登場。
マイクをとった岩城氏が200回の記念コメントを(謙遜気味に)述べられるとともに、
自律神経失調症というご自分の病状を説明された。
体がふらつく恐れがあるとのことで、車椅子のまま指揮を振る。
■ヴェルディ 歌劇「椿姫」よりハイライト
第1幕
・前奏曲
・二重唱「乾杯の歌」
・二重唱「幸福なある日でした」
・独唱(ヴィオレッタ)「ああ、そは彼の人か~花から花へ」
第2幕
・独唱(アルフレード)「私の熱い心」
第3幕
・前奏曲
・独唱(ヴィオレッタ)「過ぎ去った日々よ、さようなら」
・二重唱「パリを離れて」
(アンコール)
・二重唱「乾杯の歌」
ヴィオレッタ:サイ・イェングアン(ソプラノ)
アルフレード:佐野成宏(テノール)
特筆すべきは、佐野さんのテノール。
・・・抜群!
貫禄たっぷりのたたずまいに、伸びやかで張りのある豊かな歌声。
外見とは裏腹に(?)颯爽と若々しく、
それでいて安定した歌いっぷりにすっかり魅了された。
アンコールはもう一度「乾杯の歌」。
まさに祝賀の雰囲気に満ちあふれた感じ。
■リムスキー=コルサエフ 交響組曲「シェエラザード」作品35
個人的にはこれが今回のお目当て。
ここ数週間、ゲルギエフ指揮のCDでそれなりに聴き込んできたつもり。
R.コルサコフ:シェエラザード
ゲルギエフ(ワレリー) キーロフ歌劇場管弦楽団 レヴィーチン(セルゲイ)
ゲルギエフのやつは濃厚だともっぱらの評判だが、
なんのなんの。OEKも負けず劣らず堂々たる演奏を聴かせてくれた。
比較的地味な印象を持っていた第3楽章も、
各パートの掛け合いが楽しく、おおいに気に入った。
それよりなにより、アビゲイル・ヤングさんに感服。
岩城氏の体調の点で、コンサート・ミストレスとしての苦労もあったと推察するが、
随所にあるヴァイオリン・ソロでは、実に感情豊かで美しい演奏を披露してくれた。
圧巻は怒濤の第4楽章。
激しく荒れ狂う海原。難破していく船。
来い来い!と思うところで、その通りズン!と響く。
そしてヤングさんの物悲しく静かに心にしみる旋律。
あ~、堪能した。。。
■(アンコール)リムスキー=コルサエフ「くまんばちの飛行」
ぶんぶん♪とかわいい曲でお茶目に締めくくり。
車椅子の岩城氏を囲んで、会場全体が幸せな気分に包まれた。
自分自身、まだまだドシロートのくせに、
今回は偉そうに友人を誘って一緒に鑑賞した。
分かってない者どうしではあるが、
等身大に喜びを分かち合うのもまたいいではないか。
石川県立音楽堂 コンサートホール
指揮:岩城宏之
第200回の記念定期公演。
「椿姫」「シェエラザード」と、華やかな曲が並ぶ。
先日まで検査入院していた岩城氏が車椅子で登場。
マイクをとった岩城氏が200回の記念コメントを(謙遜気味に)述べられるとともに、
自律神経失調症というご自分の病状を説明された。
体がふらつく恐れがあるとのことで、車椅子のまま指揮を振る。
■ヴェルディ 歌劇「椿姫」よりハイライト
第1幕
・前奏曲
・二重唱「乾杯の歌」
・二重唱「幸福なある日でした」
・独唱(ヴィオレッタ)「ああ、そは彼の人か~花から花へ」
第2幕
・独唱(アルフレード)「私の熱い心」
第3幕
・前奏曲
・独唱(ヴィオレッタ)「過ぎ去った日々よ、さようなら」
・二重唱「パリを離れて」
(アンコール)
・二重唱「乾杯の歌」
ヴィオレッタ:サイ・イェングアン(ソプラノ)
アルフレード:佐野成宏(テノール)
特筆すべきは、佐野さんのテノール。
・・・抜群!
貫禄たっぷりのたたずまいに、伸びやかで張りのある豊かな歌声。
外見とは裏腹に(?)颯爽と若々しく、
それでいて安定した歌いっぷりにすっかり魅了された。
アンコールはもう一度「乾杯の歌」。
まさに祝賀の雰囲気に満ちあふれた感じ。
■リムスキー=コルサエフ 交響組曲「シェエラザード」作品35
個人的にはこれが今回のお目当て。
ここ数週間、ゲルギエフ指揮のCDでそれなりに聴き込んできたつもり。
R.コルサコフ:シェエラザード
ゲルギエフ(ワレリー) キーロフ歌劇場管弦楽団 レヴィーチン(セルゲイ)
ゲルギエフのやつは濃厚だともっぱらの評判だが、
なんのなんの。OEKも負けず劣らず堂々たる演奏を聴かせてくれた。
比較的地味な印象を持っていた第3楽章も、
各パートの掛け合いが楽しく、おおいに気に入った。
それよりなにより、アビゲイル・ヤングさんに感服。
岩城氏の体調の点で、コンサート・ミストレスとしての苦労もあったと推察するが、
随所にあるヴァイオリン・ソロでは、実に感情豊かで美しい演奏を披露してくれた。
圧巻は怒濤の第4楽章。
激しく荒れ狂う海原。難破していく船。
来い来い!と思うところで、その通りズン!と響く。
そしてヤングさんの物悲しく静かに心にしみる旋律。
あ~、堪能した。。。
■(アンコール)リムスキー=コルサエフ「くまんばちの飛行」
ぶんぶん♪とかわいい曲でお茶目に締めくくり。
車椅子の岩城氏を囲んで、会場全体が幸せな気分に包まれた。
自分自身、まだまだドシロートのくせに、
今回は偉そうに友人を誘って一緒に鑑賞した。
分かってない者どうしではあるが、
等身大に喜びを分かち合うのもまたいいではないか。