王JAPAN！祝！WBC優勝

福留孝介が起死回生の一発を放った準決勝の韓国戦。
その瞬間、様々な試練に翻弄されてきた我が王JAPANは息を吹き返した。
韓国を撃破して臨んだキューバとの大一番。
サムライたちは、日本野球の誇りを胸にその力を如何なく発揮した。

日本の誇る偉大な野球人・王貞治監督の堂々たる品格に、
最大の屈辱と最高の瞬間に感情を露にしたイチローの勇姿に、
そして野球を愛し、自らの水準の高さを見事証明した王JAPANの面々全員に、
最大限の敬意を表したい。

WBC－ワールド・ベースボール・クラシック。
プロ選手が参加し国同士が威信をかけて戦う世界最高峰の国際大会の歴史は、
我が王JAPANの栄光とともに、ついにその1ページを開いた。

たしかにこの大会は問題が山積だった。
国内リーグ開幕直前の開催だったため出場辞退者が相次ぎ、
実のところ各国とも理想のラインナップが組めたとは言い難い。
対戦組み合わせの不自然さや審判のレベルの低さは
今大会を主導した米国MLBの「意図」の存在を疑われてもしかたない。

しかし、ともかく幕は開いたのだ。
近年閉塞感が漂い、ローカルスポーツの限界を懸念された野球にとって、
最高の選手達が世界レベルで真剣に競い合うことがどんなに興奮するものか。
それを味わっただけでも、この大会が開催された意義は大きい。
この大会が今後も継続され、数々の課題を修正しつつ、
名実ともに最高の大会へと進化を遂げていくことを熱望する。

まもなく日本のペナントレースも始まる。
さあ、野球の季節だ。