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かっきーの雑記(仮)

あちらこちらで興味が湧いたものをとりあえず書き留めておく用。

古畑任三郎FINAL第2夜「フェアな殺人者」

トリックや謎解きについては、まあ、レギュラークラス。ツッコミどころも挙げようと思えばいくつかは可能だ。ただ、さすがに「イチロー」の存在感は文句なく圧倒的であり、その一点においてFINALを構成するにふさわしい一作となった。各所で言われているように、予想を超える堂々たる演技を見せ、私たちを唸らせた。

イチローは、本職同様、プライベートにおいても、そして犯行においても「フェアであること」をモットーとする。郡山に毒薬と蜂蜜の二者択一を持ちかけたところなどはその真骨頂だ。この「フェア」という設定は、単にイチローという実存の人物を殺人犯として扱うにあたっての配慮の産物という面もあろうが、それだけではなく、真剣勝負の世界に日々身を置いて戦っているイチロー本人だからこそ説得力が増すのであって、結果、古畑に正面突破で勝負を挑む希有な犯人像を生み出すことに成功したのである。

「価値が出ますよ」と最後にイチローは古畑にサインボールを手渡す。イチローを見送る古畑のまなざしは心からの敬意に溢れていた。役の上でのイチローに対する敬意。そして同時に、メジャーリーガー・イチローに対する敬意。