第29回O先輩の昭和歌謡レコード鑑賞会(2017/4/14)
ひさびさの昭和歌謡レコード鑑賞会です。いつものように「いろは食堂」で気分を盛り上げてから(笑)O先輩宅へ向かいます。
O先輩がレコードプレイヤーを新調されたとのことで、今回の鑑賞会はそのグレードアップ記念大会なのです。
今回の主役はこのNEWプレイヤーですので、特に選曲のテーマは設けず、各々が聴きたいと思う曲をかけてその音色をじっくり楽しむというスタイルで進めることに。で、結果的にプレイリストは以下の通りとなりました。
- オリジナル・サウンドトラック「La La Land」より「Another Day of Sun」※CD
- 岩崎宏美「ロマンス」(新旧プレーヤー聴き比べ)
- 岩崎宏美「私たち」
- 松田聖子「SQUALL」(新旧プレーヤー聴き比べ)
- エバ「ほほにかかる涙」
- 河合奈保子「北駅のソリチュード」
- 伊藤つかさ「少女人形」
- フランスギャル「夢みるシャンソン人形」
- ペギー葉山「学生時代」
- 八神純子「みずいろの雨」
- AKIKO YANO「TONG POO」
- ピンクレディ「カルメン'77」
- サザンオールスターズ「栞のテーマ」
- 中島みゆき「時代」
- 井上陽水「クレージーラブ」
- The Beatles「Oh! Darlin」(アルバム「Abbey Road」より)
- 長山洋子「ぽろぽろと」
- よしだたくろう「春だったね」(アルバム「元気です。」より)
- よしだたくろう「せんこう花火」(アルバム「元気です。」より)
- 山下達郎「ヘロン」(アルバム「COZY」より)
- 松田聖子「North Wind」(アルバム「North Wind」より)
- 浅川マキ「夜が明けたら」
- 松田聖子「ハートのイヤリング」
- 小泉今日子「ヤマトナデシコ七変化」
- 岩井小百合「涙のシルエット」
- 沢田研二「おまえがパラダイス」
- 野本直美「かなしみ通り」
- 柴田まゆみ「白いページの中に」
- ちあきなおみ「喝采」
- 山口百恵「わたしの彼は左きき」(クローバーシリーズ)
- 清水ミチコ「なつかしの月刊明星メドレー」
- 槙みちる「若いって素晴らしい」
- 松田聖子「瑠璃色の地球」
- 平山みき「冗談じゃない朝」
- クリスタル・ゲイル「瞳のささやき」
CDで聴いたララランドにつづき、いつもの「ロマンス」を新旧プレイヤーで聴き比べ。いやあ、そのあまりの違いに思わず笑ってしまいました。楽器の粒立ちがすばらしくクリアなのであります。
そして聴き進めるに連れ、その傾向は女性ヴォーカル、あるいは比較的シンプルな録音のほうが強いように思いました(ペギー葉山(R.I.P)「学生時代」、ちあきなおみ「喝采」など)。また、ベルドドライブ式の安定感のせいか、LP盤の聴き応えがすごい。松田聖子「SQUALL」「North Wind」、よしだたくろう「元気です。」は一部しか聴いてませんが素晴らしかったです。そしてこの松田聖子・吉田拓郎という両スターについては、あらためてじっくり掘ってみたいと思い直した次第であります。
2018大河「西郷どん」追加キャスト発表
2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」の追加キャストが発表されました!
追加キャストはこちら。
個人的な注目は…
沢村一樹が赤山靱負!
「篤姫」の小松清猷のときよりさらに早死しそう?
斉藤由貴が幾島!
鹿賀丈史&小柳ルミ子が島津斉興と側室由羅
これはいかにも悪そうなコンビw
島津斉彬、島津久光という重要キャストがまだ発表されていませんが、一部報道によると今回発表のキャスト陣に渡辺謙も含まれていたらしく、以前、原作者・林真理子のインタビュー記事で島津斉彬は謙さんが理想!と語っているのを見かけたことがあるので、斉彬公=渡辺謙さんが有力でしょうか。進取の精神にあふれ、下級武士の西郷を見いだす斉彬公。今回は例の不倫騒動で発表保留になったのでしょうけど、うむうむ、だとしたらそれは楽しみな配役です。
また、一時、主役の西郷に堤真一というフライング誤報がありましたが、年齢的にちょっと厳しいものがある気がします。堤さんの存在感はむしろ藩主格の久光役のほうがしっくりくると思うのですがいかがでしょう。斉彬公の死後、藩の実権を握り若手を積極的に登用しつつも、西郷とはその力量を認めながらも反りが合わず疎ましく扱うという複雑な関係。ただまあ、スケジュールの関係で断ったというらしいので、ほぼ全編に出演しそうな久光はスケジュール的にやはり無理かなあ…
というわけで、島津久光を含め、その他の重要キャストをさらに予想してみることにします。
- 島津久光:佐々木蔵之介
- 小松帯刀・林遣都
- 有馬新七:桐谷健太
- 伊地知正治:勝地涼
- 西郷従道:池松壮亮
- 大山巌:大賀
- 月照:伊勢谷友介
- 桂小五郎:賀来賢人
- 坂本龍馬:窪田正孝
- 岩倉具視:斎藤工
- 勝海舟:西島秀俊
久光は、堤さんが駄目なら佐々木蔵之介さんでどうだ!
また、制作発表のときBL要素がどうのこうのという話がありましたが、その大本命?とも言われる西郷と入水自殺を図る月照に伊勢谷友介という年上美形役者を配してみました。年若き家老・小松帯刀には、すっかり青年になった林遣都くんというのはいかがでしょう。
まあ、こうやって無責任にキャスト予想しているときが楽しいのですよね。
【OEK定期388PH】鈴木優人指揮J.S.バッハ、木嶋真優のモーツァルト、ベートヴェン(2017/4/7@石川県立音楽堂コンサートホール)
先週金曜の夜はオーケストラ・アンサンブル金沢の定期公演でした。本プログラムの宣伝文句は「世界に誇る若き才能を聴く」。フライヤーの写真も若々しい指揮の鈴木優人さんとヴァイオリンの木嶋真優さんが登場し、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンというバロック&古典を演奏しました。
ホワイエでのプレコンサートは大澤明さんによるバッハ無伴奏チェロ組曲第1番前奏曲。この曲はバッハの自筆譜が存在しないそうで、この日はバッハ夫人の手による写譜で演奏。
本番はバッハから。鈴木優人さんがチェンバロ弾き降り。すっきりした古楽奏法を用いつつも、ゆったりじっくり聴かせる演奏で好印象です。
続くモーツァルトはソリストの木嶋真優さんが登場。存じ上げない方で特に期待していたわけではないのですが、伸びやかかつ繊細な演奏で大変よかったです。スケールの大きさを感じました。アンコールはなんと鈴木優人さんのピアノ伴奏によるグラズノフ。
後半はベートーヴェン第2番。こちらも素晴らしかったです。きっちり丁寧にメリハリをつけた演奏で大変満足、アンコールは、終楽章にあった「♪レドレドレ」つながりでフィガロの結婚序曲。全体的に実に明朗で幸福感あふれる楽しい演奏会でした。
オーケストラ・アンサンブル金沢
第388回定期公演フィルハーモニーシリーズ2017年4月7日(金)19:00開演
石川県立音楽堂コンサートホール■J. S. バッハ:管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068
■モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調「トルコ風」K. 219
(アンコール)グラズノフ:瞑想曲 ニ短調 作品32■ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
(アンコール)モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
織田信成さんにどことなく似ているボーヤン・ジン選手をひそかに応援しています
羽生結弦選手優勝!
フィギュアスケート世界選手権ヘルシンキ2017。男子シングルは羽生結弦選手がFS世界歴代最高得点を叩き出し、SP5位からの大逆転で金メダルに輝きました。素晴らしかったですね!
B.ESP(HD). "super" Yuzuru HANYU 羽生結弦 FS - 2017 World Championships
宇野昌磨選手銀メダル!
宇野昌磨選手も羽生選手とは僅か2.28点差の銀メダル。日本男子勢はワンツーフィニッシュという最高の結果に終わりました(田中デカもよくやった)。
B.ESP. Shoma UNO 宇野昌磨 FS - 2017 World Championships
銅メダルは…ボーヤン・ジン選手!
そして、羽生・宇野両選手に続き3位に入り2年連続で銅メダルを獲得したのは、中国のボーヤン・ジン(金博洋)選手です。2015年に四回転ルッツ+三回転トウループという超難度コンビネーションジャンプを初めて(唯一)飛び、只今の四回転新時代の先駆けとも言える選手ですが、ボーヤンくんの(親しみを込めてこう呼んじゃいますが)魅力はそれだけではありません。風貌といい、芸風(?)といい、我らが殿様・織田信成さんにどことなく似ているのです。
ボーヤンくんのショート・プログラム
たとえば今回のSPは使用曲が「スパイダーマン」。
冒頭でいきなり4Lz+3Tを決めますが(凄)それだけでなく、その後も躍動的かつ朗らかな演技で観客を惹きつけます、そして最後の決めポーズで大盛り上がり。見せどころをわかってますね。
では、イメージが重なる我らが信成殿下。2007世界選手権で「ミッション・インポッシブル」で臨んだLP(Long Program…当時はFSをそう呼んでいた)を思い出してみましょう。
Nobunari ODA - 2007 Worlds - LP
おお、冒頭に3A+3T+3Lのコンビネーション!
からの後半怒涛の盛り上がり!
そして最後の決めポーズは審査員席に向けて!
国分太一さんが「トム・クルーズがいましたね!」と絶賛してます笑
(ただし信成さんがやりがちなジャンプの重複があり得点は伸びず)
ボーヤンくんのフリースケーティング
さてさて、ボーヤンくんはコミカルなだけではありません。FSでは映画「道」の ニーノ・ロータの音楽に乗せて、ノーミスで高得点を獲得しました。
B.ESP. Boyang JIN FS - 2017 World Championships
持ち前の陽気な演技を交えつつ、スケールの大きい演技を披露してくれました。素敵でしたねえ。
そういえばこの「道」は、我らが高橋大輔さんが2010バンクーバー五輪で銅メダルを獲得したときのFS使用曲でもありました。それではその高橋選手の演技を振り返ってみましょう。
髙橋 大輔 LP 第21回オリンピック冬季競技大会 [HD]
うわああああ…今見ても感動します…!
冒頭の4Tこそ転倒したものの、なんて表現が丁寧で豊かなんでしょう…!
…なんか信成さんと大輔さんを褒め称えるための前フリみたいになってしまいましたが、そういう意図じゃないんです汗。たまたま動画検索してみたら素晴らしい過去の演技が出てきたので思わず紹介しちゃっただけで、本当にボーヤンくんのことは気に入っていてひそかに応援してるんです(別にひそかじゃなくてもいいんですが)。
そういった意味では、ボーヤンくんのエキシビションの演技をおおいに期待していたのですが、放送ではなんとカット!フジテレビは日本選手の煽りVTRばかり力を入れていて、こういうことが多すぎますわ(嘆)
ボーヤンくんのエキシビション
ただし、フジテレビの放送公式サイトでは全編ノーカット(たぶん)で配信されていましたので、そちらでエキシビション演技を見ることができました。
(2017/4/4追記)ただしその後、当サイトからもフル動画は削除されてしまったようです。仕方がないので2016年中国杯でのエキシビションの動画をかわりにはっておきます(演目は同じ)。
Jin Boyang EX 2016 Cup of China
ボーヤンくんがカウボーイに扮してます。途中から走る走る笑
そういえば我らが信成さんのエキシビションといえば…パジャマですね!
うわっ 今見ても面白すぎるwww なんて楽しそうなんだ笑
いやあ、フィギュアスケートは本当に楽しいですね!
おまけ
羽生選手のコーチ、ブライアン・オーサーさんは五輪で初めてトリプルアクセルを成功させた選手だそうです。1984サラエボ五輪LPで銀メダルに輝いたLPの映像です。
Brian Orser (CAN) - 1984 Sarajevo, Men's Long Program
さらにその4年後、1988カルガリーで連続銀メダル。
Brian Orser (CAN) - 1988 Calgary, Men's Long Program
イケメンですね。面影ありますね。
県外の気になるクラシック演奏会…遠征するかもリスト【2017年春夏】
井上道義・庄司紗矢香(ラ・フォル・ジュルネ新潟2017)
「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が路線の違いにより今年から中止になり、新たに「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」という、どう略したらいいかわからないイベントに衣替えします。初年度のテーマはベートーヴェンなのでそれなりに集客を維持できるとは思いますし、私自身いくつか聴きたい公演がありますので、1日くらいは出かけると思いますが、世界観が確立し演奏家人脈が豊富な「ラ・フォル・ジュルネ」というブランドを失ったのはやはり大きい。何より金沢にラ・フォル・ジュルネを持ってきた立役者の井上道義さんが、この新音楽祭には一切出演しないようになったのが個人的には最も残念です。
井上さんは東京と新潟のラ・フォル・ジュルネには出演するんですよね。東京では伊福部昭の日本組曲やマリンバ協奏曲、アルゼンチンタンゴのミサ曲、2台ティンパニとか林英哲の太鼓との共演など、じつに興味深いプログラムを演奏します。とはいえ、混雑を極めるゴールデンウィークに東京へ出かけるというのはちょっと気が進まない。
では新潟はというと、上記のうち、井上さんが指揮をするのは2台ティンパニ…米国作曲家グラスの「2つのティンパニとオーケストラのための幻想的協奏曲」なんですが、その流れでつらつらと「ラ・フォル・ジュルネ新潟2017」のプログラムを眺めていたところ、同公演の後、同一会場でなんと庄司紗矢香さんが登場するプログラムがあるではありませんか。
庄司紗矢香さんは私が最も好きな演奏家の一人で、ラ・フォル・ジュルネにもちょくちょく登場します。金沢も過去何度か出演しましたし(必ず鑑賞)、今年は本場のナントの公演に出演しました。で、日本では今年はこの新潟だけに出演するというのです。
しかも、レスピーギのヴァイオリン協奏曲という、まるで知らないレア曲を演奏します。なんでも未完の作品をイタリア人指揮者のサルヴァトーレ・ディ・ヴィットリオが近年補筆し、2010年に初演された曲とのこと。共演はディナ・ジルベール指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア。ほかに上野星矢のフルートでJ.S.バッハの管弦楽組曲第2番。
井上さんの公演と併せて聴きに行っちゃおうかなあ…と、ちょっと心が動いているところであります。
ラ・フォル・ジュルネ新潟2017
2017/4/29(土・祝)9:45-1030
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 コンサートホールティンパニ:ビョートル・コストゼワ、ビョートル・ドマンスキ
管弦楽:シンフォニア・ヴァルソヴィア
指揮・お話:井上道義■グラス:2つのティンパニとオーケストラのための幻想的協奏曲から
■ブラームス:ハンガリー舞曲から
■ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 第1集 Op.46より指定:1,500円
ラ・フォル・ジュルネ新潟2017
2017/4/29(土・祝)15:00-15:45
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 コンサートホールフルート:上野星矢
ヴァイオリン:庄司紗矢香
管弦楽:シンフォニア・ヴァルソヴィア
指揮:ディナ・ジルベール■J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
■レスピーギ(ディ・ヴィットリオ補筆):ヴァイオリン協奏曲 イ長調 P.49指定:2,000円
2017年3月18日(土)チケット発売開始
小澤征爾×マルタ・アルゲリッチ×水戸室内管弦楽団
さきほど、ゴールデンウィークに東京に行くのは気が進まないと書きましたが、実は2014年だけはラ・フォル・ジュルネのために東京遠征をしました。というのも、マルタ・アルゲリッチとギドン・クレーメルの夢の共演がラ・フォル・ジュルネではじめて実現した稀有な例だったからです。
アルゲリッチというと、例年、この時期を前後して「別府アルゲリッチ音楽祭」開催のため来日していますが、今回の別府には小澤征爾さんが水戸室内管弦楽団を率いて登場、5月17日にアルゲリッチとベートーヴェンピアノ協奏曲第1番を共演するとのこと。いつかこの音楽祭のために別府まで行ってみたいなあと常々思っていたのですけど、今こそその時かもしれない?と思ったりしています。小澤征爾さんはいまままで一度もナマで聞いたことがないし。
さらに調べてみたところ、その少し前(5月12日・5月14日)に、水戸室内管弦楽団の定期演奏会(水戸芸術館)が開かれ、同じプログラムを演奏するということがわかりました。ただし、お値段は別府が6,000~25,000円、水戸が20,000~28,000円とかなりなモンです。しかもものすごい競争率だろうなあと。
というわけで聴いてみたいけど、実現性は低いでしょうか。。。
水戸室内管弦楽団 第99回定期演奏会
2017年5月12日(金)19:00開演
2017年5月14日(日)15:00開演
水戸芸術館 コンサートホールATM指揮:小澤征爾
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ【第1部 指揮者なし】
■グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」作品40
■グノー:小交響曲 変ロ長調
【第2部 指揮:小澤征爾】
■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15全席指定:S席 28,000円/A席 25,000円/B席 20,000円
2017年2月26日(日)9:30~一般発売開始
【2/26(日)一般発売開始】
— 水戸芸術館 (公式) (@art_tower_mito) 2017年2月24日
水戸室内管弦楽団・別府アルゲリッチ音楽祭共同制作
「水戸室内管弦楽団 第99回定期演奏会」
5/12(金)19:00開演
5/14(日)14:00開演
指揮: 小澤征爾
ピアノ: マルタ・アルゲリッチhttps://t.co/qxya2o5bjZ pic.twitter.com/KyOEXzBt4b
第19回 別府アルゲリッチ音楽祭2017 室内オーケストラ・コンサート
2017年5月17日(水)19:00開演
大分 iichiko 総合文化センター iichikoグランシアタ指揮:小澤征爾
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ【第1部 指揮者なし】
■グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」作品40
■グノー:小交響曲 変ロ長調
【第2部 指揮:小澤征爾】
■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15全席指定:GS席 25,000円/S席 18,000円/A席 12,000円/B席 8,000円/C席 6,000円/ユース 3,000円(小学1 年生〜22 才)
2017年3月5日(日)10:00~一般発売開始
ちなみに「別府アルゲリッチ音楽祭」と大分県のPR動画「OITA PEACE SYMPHONY」がけっこうかわいい。
『OITA PEACE SYMPHONY』 2017年別府アルゲリッチ音楽祭
ハオチェン・チャン
先に述べた庄司紗矢香さんもそうですが、北陸三県くらいだったら遠征してまだ聴きたい演奏家がいます。このハオチェン・チャン君もそのひとりです。2010年に金沢でとても丁寧で美しいショパンを聴いて虜になり、翌2011年の高岡リサイタルに遠征(このときは反抗期かと思うほどワイルド)。そして2012年はOEK定期公演初登場でラヴェルの協奏曲。ただ、それ以来彼の演奏を聴く機会がなく残念に思ってます。
で、今年の日本でのリサイタル情報も得ました。今回はシューマン、リスト、ヤナーチェク、そして高岡でもやったプロコフィエフの7番戦争ソナタ。高岡のときはとりあえずこのガガガッ!!!!っていうのを弾きたいだ!!!っていう少年から大人に変わる野望むきだしの演奏でしたが、今回はどうでしょうか。ハオチェンくんはネットや雑誌などで最近の写真を見ると、なんかシュッとしたイケメン風になっていまして、その点もちょっと気になります。ただし今回も東京だけなんですよねえ。やっぱ無理かなあ。
ハオチェン・チャン ピアノ・リサイタル
2017年6月8日(木)19:00開演
紀尾井ホールピアノ:ハオチェン・チャン
■シューマン:子どもの情景 op.15
■シューマン:交響的練習曲 op.13
■リスト:超絶技巧練習曲集 S.139から第5番「鬼火」・第12番「雪あらし」
■ヤナーチェク:霧の中で
■プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 op.83「戦争ソナタ」全席指定 5,000円/プラチナ券 10,000円
KAJIMOTO | コンサート | ハオチェン・チャン ピアノ・リサイタル
もうひとつ情報入手。井上道義指揮大阪フィルハーモニー交響楽団と共演でラフマニノフの3番を演奏する模様。平日午後の大阪ですが。むーん。。。
大阪フィルハーモニー交響楽団 マチネ・シンフォニーVol.17
2017年6月14日(水)14:00開演
ザ・シンフォニーホール指揮:井上道義
ピアノ:ハオチェン・チャン
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団■ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30
■リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」全席指定:A席 4,000円/B席 3,000円(発売中)
ネルソン・フレイレ
アルゲリッチといえば、ラヴェル「ラ・ヴァルス」の2台ピアノの共演で知られるネルソン・フレイレ。2014年にワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団金沢公演に登場し、ブラームスの2番を共演。このとき初めてナマで聞いてとっても素晴らしかったので、またの機会を伺っておりましたら、今年も来日予定が。しかし、やはり東京だけのようですね。
ネルソン・フレイレ ピアノ・リサイタル
2017年7月4日(火)19:00開演
すみだトリフォニーホール 大ホールピアノ:ネルソン・フレイレ
■J.S.バッハ/ブゾーニ編:コラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639
■J.S.バッハ/ブゾーニ編:コラール「来たれ、創り主にして聖霊なる神よ」 BWV667
■J.S.バッハ/ヘス編:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」 BWV147
■シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17
■ドビュッシー:子どもの領分
■ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58S席 6,500円/A席 5,500円
2017年2月26日(日)一般発売開始
井上道義のバーンスタイン「ミサ」(大阪国際フェスティバル2017)
OEK音楽監督の井上道義さんは、大阪フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者も兼任しています(2017年3月末で退任)。5月の金沢の新音楽祭には出演しませんが、7月に、大阪国際フェスティバルで上演されるバーンスタインの「ミサ」の総監督・指揮・演出を務めます。
多数の歌手、合唱団、管弦楽のほか、ジャズバンドやバレエダンサーなども加わる総合舞台芸術作品。舞台好きな井上さんの真骨頂といえそう。
大阪国際フェスティバル2017 バーンスタイン「ミサ」
2017年7月14日(金)19:00開演
2017年7月15日(土)14:00開演
フェスティバルホール総監督・指揮・演出:井上道義
副指揮:角田鋼亮
合唱指揮:福島章恭
児童合唱指揮:大谷圭介
ミュージック・パートナー:佐渡裕出演:
大山大輔(Br)小川里美(S)小林沙羅(S)鷲尾麻衣(S)森山京子(Ms)
藤木大地(Ct)古橋郷平(T)又吉秀樹(T)村上公太(T)
加耒徹(Br)久保和範(Br)与那城敬(Br)ジョン・ハオ(Bs)他管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
合唱:大阪フィルハーモニー合唱団
児童合唱:キッズコールOSAKAS席 9,500円/A席 8,500円/B席 7,000円/BOX席 15,000円
井上さんからのメッセージ動画はこちら。
ミュージック・パートナーとしてスタッフに名を連ねるバーンスタインの弟子・佐渡裕さんと、井上さんとの対談も興味深い。
佐渡裕の「フィガロの結婚」(兵庫県立芸術文化センター)
そして佐渡裕さんといえば、芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センターでのオペラ。今年は「フィガロの結婚」。「セビリアの理髪師」を観た直後ですので興味津々です。
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2017 モーツァルト「フィガロの結婚」
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
2017年7月14日(金)14:00開演
2017年7月15日(土)14:00開演
2017年7月16日(日)14:00開演
2017年7月17日(月祝)14:00開演
2017年7月19日(水)14:00開演
2017年7月21日(金)14:00開演
2017年7月22日(土)14:00開演
2017年7月23日(日)14:00開演
全席指定:A席 12,000円/B席 9,000円/C席 7,000円/D席 5,000円/E席 3,000円姫路市文化センター 大ホール
2017年7月26日(水)18:00開演
S席 一般 9,000円 高校生以下4,500円
A席 一般 7,000円 高校生以下3,500円
B席(2階) 一般 5,000円 高校生以下2,500円篠山市立たんば田園交響ホール
2017年7月29日(土)14:00開演
一般 8,000円 高校生以下 3,000円指揮:佐渡 裕
演出:デヴィッド・ニース出演:
【7/14・16・19・21・23】
アルマヴィーヴァ伯爵:ユンペン・ワン
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:ケイト・ロイヤル
スザンナ:リディア・トイシャー
フィガロ:ジョン・ムーア
ケルビーノ:サンドラ・ピケス
マルチェリーナ:セオドラ・ハンズロウ
バルトロ:アーサー・ウッドレイ
バジリオ/ドン・クルツィオ:チャド・シェルトン
アントニオ:晴雅彦
バルバリーナ:三宅理恵【7/15・17・22】
アルマヴィーヴァ伯爵:髙田智宏
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:並河寿美
スザンナ:リディア・中村恵理
フィガロ:町英和
ケルビーノ:ベサニー・ヒックマン
マルチェリーナ:清水華澄
バルトロ:志村文彦
バジリオ/ドン・クルツィオ:渡辺大
アントニオ:晴雅彦
バルバリーナ:三宅理恵合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団 (合唱指揮:矢澤 定明)
さてさて、はたして、このうち行ける演奏会ってあるのだろうか?
【OEK定期386PH】ミンコフスキ指揮ロッシーニ歌劇「セビリアの理髪師」(2017/2/19@石川県立音楽堂コンサートホール)
OEKプリンシバルゲストコンダクター(首席客演指揮者)、マルク・ミンコフスキ指揮のロッシーニオペラです。ミンコフスキを聴くのはなんだかんだで5回目になるのですが、オペラは初めて。OEKの今シーズン公演の目玉と思われ、ひじょうに楽しみにしておりました。
SS席は10,000円とOEK定期にしては高く、お客さんの入りを心配していたのですが、9割がた埋まっていたのではないでしょうか。どうやら県外から結構な数の遠征組の方々がいらした模様。演奏会方式とはいえ歌手も大勢出演するオペラですから、10,000円というのはじつは破格の安さだったようです。
「セビリアの理髪師」の名は「フィガロ」。モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」のあのフィガロです(2年前に井上道義×野田秀樹の「フィガロの結婚」を観たのでした!)。「セビリアの理髪師」はフランスの劇作家・ボーマルシェによる三部作(「セビリアの理髪師」「フィガロの結婚」「罪ある母」)の第一作で、「フィガロの結婚」はその続編ということになります。
「フィガロの結婚」は、アルマヴィーヴァ伯爵の召使フィガロが、同じく伯爵に仕えるスザンナと結婚することになったところ、伯爵がスザンナを横取りしようという悪だくみが発覚、伯爵夫人ロジーナとともにそれを阻止し、伯爵を懲らしめる物語でした。
そしてその前段と言うべき「セビリアの理髪師」とは、アルマヴィーヴァ伯爵が、腹黒医師バルトロにとらわれていたロジーナに恋をしたところから始まるお話。で、あの手この手でバルトロを出し抜いて二人の恋を取り持ったのが、当時は町の理髪師兼便利屋だったフィガロなのでした(フィガロはこの功績によって伯爵に仕えるようになったというわけ)。
アルマヴィーヴァ伯爵は「フィガロの結婚」では悪役らしくバスですが、本作「セビリアの理髪師」では二枚目のテノール。デヴィッド・ポーティロの若々しく軽やかな歌唱が、次作で浮気性を発揮する軽薄さが垣間見えて(?)良かったです。ロジーナは「フィガロの結婚」ではソプラノでしたが、本作では深窓の令嬢なのにメゾ・ソプラノ。じつは本作でもバルトロへの反抗の姿にその気の強さが表れており、セレーナ・マルフィの骨太の歌声に納得。フィガロ役のアンジェイ・フィロンチクは、ほとんど無名らしいのですが、スター性を感じさせる輝かしい歌声が素晴らしかったです。
個人的MVPは、バルトロ役のカルロ・レポーレ。安定感のある確かなバスのもと、チャーミングな悪役っぷりを見せてくれました。また、金沢のオペラでは合唱団は年配の方々中心になりがちなのですが、今回の「金沢ロッシーニ特別合唱団」の面々はみな若い!とても良かったです。
そしてもちろんオケも、序曲からミンコフスキのタクトがまさに魔法の棒のようでした。グイグイという推進力と、柔らかいしなやかさが両立する奇跡。とても心地よい時間でした。
オーケストラ・アンサンブル金沢
第386回 定期公演 フィルハーモニーシリーズ2017年2月19日(日)14:00開演
石川県立音楽堂 コンサートホール指揮:マルク・ミンコフスキ
ステージ演出:イヴァン・アレクサンダーアルマヴィーヴァ伯爵:デヴィッド・ポーティロ
バルトロ(医師):カルロ・レポーレ
ロジーナ(バルトロの姪令嬢):セレーナ・マルフィ
フィガロ(理髪師):アンジェイ・フィロンチク
バジリオ(音楽教師):後藤春馬
ベルタ(バルトロ家の女中):小泉詠子
フィオレッロ(伯爵の召使):駒田敏章
アンブロージォ(バルトロ家の召使):山本悠尋
士官:濵野杜輝合唱:金沢ロッシーニ特別合唱団
コーラスマスター:辻博之